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居酒屋

2016年5月 4日 (水)

新潟のお酒とお料理を楽しむなら土筆です

新潟酒の陣の訪問した時、必ず寄っているお店があります。それは新潟駅の万代口を出てすぐの通りを左に5分くらい歩いたところのある小さなお店の「新潟土筆」です。 

ここを初めて訪問したのは2009年の新潟酒の陣の後です。酒の陣で鮎正宗の飯吉富彦さんから紹介していただいたのが最初です。それ以来6回訪問し、そのうち4回その訪問記録をブログに残してあります。それをご覧になりたい方は下記のブログをクリックしてください。  

① http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-3e47.html  

② http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/2010-3cd5.html 

③ http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/in-65e3.html このブログでは最後にお店のことが書いてありますので、ご注意ください。

④ http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-f8c1.html 

  このお店の土筆のことを少しご紹介します。店長は板垣幸之(たかゆき)さんは昭和22年生まれで、もともとフレンチが専門だったのを和食に転向し、新潟の駅前で割烹土筆を1983年に立ち上げたそ うです。その時は日本海の幸、新潟の地酒がキャッチフレーズでしたから、日本酒にはこだわりがあり、利き酒師の資格を取っただけでなく、自分の舌で選び抜いたこだわりのお酒を保有しています。現在はイタリアで修業した息子の行彦さんが帰国し、日本酒とワインを提供する和食とイタリアン料理店「新潟土筆」となっています。 

今回も新潟酒の陣の前日に友人5人で訪問しました。今回も発見がありましたが、5回目なのでさらっとご紹介したいと思います。 

<飲んだお酒> 

飲んだお酒は新潟でも中々手に入らないお酒で、板垣さんが入手して保存していたお酒の中から、板垣さんのお任せで出していただいたものです。ですからこのブログを見て買いたいと思っても買えないものが多いので、ご承知おきください。

1.和楽互尊「雪割り草」 吟醸生原酒 

Dsc_0136鶴齢 純米吟醸このお酒は長岡市にある小さな蔵の池浦酒造のお酒で、毎年3月上旬に出荷する季節限定のお酒です。原料米は越淡麗100%使用55%精米のアルコール度数18度の吟醸酒生原酒です。 

ラベルに雪割り草の写真が付いています。雪割り草は雪国の早春にゆきを割って出てくることから付いた名前で、如何にも春らしく店長が最初に選んだお酒です。 

飲んでみると、カプロン酸の綺麗な香りが漂い、ふくよかで後味に余韻が漂うお酒でした。酵母はわかりませんが、9号かな? 

2.鶴齢 純米吟醸 生原酒 27BY  

3.鶴齢 純米吟醸 生原酒 26BY  

Dsc_0138左のお酒が27BYの五百万石50%精米の純米吟醸、右は26BYの山田錦50%精米の純米吟醸で両方とも生原酒です。 

このお酒は毎年飲んでいるお酒ですが、今回は米違いと熟成の違いを見ることを狙ったものと思われます。 

飲んでみると、五百万石はとろみ感があるほど味が良く出ているけど、アルコール感がして、山田錦に比べると綺麗さに欠ける感じがしました。 

山田錦の1年熟成はこの店で去年も飲みましたが、その時は熟成が進んでいました。今年はどうしてか、あまり熟成が進んでおらず、当たりが柔らかく、余韻もきれいでとてもうまく仕上がっていました。綺麗さの違いはお米の違いではと、山田錦は違うと皆で感心しました。 

4.本正 純米吟醸 亀口直どり 

Dsc_0142_2このお酒は長岡市(旧栃尾市)にある越銘醸が造った新しい銘柄のお酒で、栃尾市の五百万石55%精米の純米吟醸の直取りの無ろ過生原酒です。 

ラベルには書いてありませんが、日本酒度は-2、酸度は1.5、アルコール度数は16-17度だそうです。 

口に含むと直ぐみならではのフレッシュ感と旨味と新鮮な香りが広がります。酸味を感じて喉越しも良く、キレがあって飲み飽きしない仕上がりでした。面白かったのは1回目と2回目で当たりが違ってきて、2回目の当たりが一層柔らかくなり、また飲みたくなるようなお酒でした。 

5.至 純米 しぼりたて生 1年熟成酒 

Dsc_0147_3このお酒は佐渡の逸見酒造のお酒で、五百万石60%精米の純米酒のしぼりだて生ですが、原酒ではないと思います。 

至は去年の正月にアイドルグループ嵐が紹介したのもですから、ぱっと売り切れてしまう人気商品になったそうですが、土筆は以前から至を取り扱っていたので、入手にはなんの問題もなかったと思います。今回は牡蠣フライに合わせて出していただきました。 

搾りたてではありますが、熟成のためシュワシュワ感はなくなっていました。でも、とろみ感が凄く、旨味が丸くなってとろっとした感じで広がっていきます。酸がしっかりしているので、後味も良かったです。多少の熟成感はあるけど、牡蠣フライにはぴったりだと思いました。 

いよいよお酒も佳境に入ってきました。 

6.君の井 170年記念大吟醸 

Dsc_0148_2このお酒は特別のお酒です。君の井酒造の170周年の記念に平成24年の10月に1842本だけ4合瓶1700円で売り出されました。そのお酒を3年半お店で熟成したお酒です。 

原料米は山田錦35%精米、18号酵母を使った完全に出品酒狙いのスペックですが、それが破格の値段で販売されたのです。 

飲んでみると確かに熟成香は殆どなく、綺麗で旨い酒ですが、次に飲んだ同じスペックの関東信越国税局酒類鑑評会最優秀賞を取ったお酒と比べると、後味にちょっと引っかかるものを感じました。人間は贅沢なものですね。

7.君の井 関東信越首席の大吟醸 

Dsc_0150_26番のお酒とスペック的には同じですが、このお酒は製造年月日は26年12月で、昨年このお店で飲んで感激したので、今年まで保管してもらったお酒です。 

飲んでみると、しっかりした味わいがあるにに、何の引っかかりもなくスウーット口に中に入って行き、そのまま消えて行きました。こんなお酒があるのだと一同皆感激してしまいました。良いお酒は寝かせてもあまり熟成が進まないようです。どうしてなのでしょうか。 

ちなみに最近5年間で、関東信越国税局酒類鑑評会最優秀賞を取ったお酒を紹介します。 

第82回 新潟県 丸山酒造 雪中梅 

第83回 長野県 田中屋酒造 水尾 

第84回 栃木県 惣誉酒造 惣誉 

第85回 新潟県 君の井酒造 君の井 

第86回 長野県 岡崎酒造 亀齢 

僕の友人の話では関東信越の最優秀賞を取るのは、奇跡だそうで、それと同じレベルのお酒をもう一度造れと言われても出来ないほどのお酒だそうです。もし、そうだとしても一度できたのですから、絶対にもう一度できるはずなので、それができないのは、酒つくりは奥が深くわからないことが多いということですね。 

8.謙信 大吟醸 5年熟成 

Dsc_0152_2このお酒は最後に店長がおまけですよと言って出して蔵たお酒です。 

平成23年度の全国新酒鑑評会の金賞受賞酒をお店で5年熟成したお酒です。山田錦40%精米の大吟醸です。 

飲んでみましたが、5年たっているのに全く熟成香がない。まろやかでありながら、綺麗なお酒でした。君の井の7番に比べたら違うけど、どうしてこうなるのかがわかりません。 

絶対フラノンは出ていると思われますが、ちょっと色を見るのを忘れました。後味の苦みも要チェックでしたが、どうして熟成が遅くなるかをもっと勉強したいですね。 

以上で飲んだお酒の紹介を終わります。 

次に食べたお料理を簡単に紹介します。

 

<お料理編> 

このお店のお料理はどれもおいしいのですが、今回は軽く紹介だけにさせていただきます。

芽カブ 

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 お刺身

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郷土食 のっぺい 

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 栃尾あげ

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 牡蠣フライ

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最後にお店の前で板垣さんと皆で写真です。フラッシュが焚けてないな。知っている人はいるのかな?

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2015年12月 2日 (水)

京都の出町柳の「やおや」は凄いお店です

10月半ばのことですが、1年ぶりに京都の出町柳にある高級居酒屋「やおや」でたっぷりと日本酒とお料理をいただきました。「やおや」と言えば日本酒通の人ならだれでも知っているお店で、一度はおじゃましたいお店です。今回は翌日京都で行われるお酒のイベントの前日に、東京から日本酒仲間4人でお邪魔したわけです。 

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僕は今回2回目の訪問でしたが、今回はここにしかないプライベートの日本酒を含めて、貴重なお酒とこれまた珍しいお肴料理を心行くまで楽しめましたので、僕の備忘録としてブログに纏めてみることにしました。場所は出町枡形商店街アーケードをからちょっとわき道に入ったところにありますが、大きな杉玉が目印です。でも下の写真には写っていませんが、この店の右端の上の方にあります。 

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やおやは日本酒漫画家の高瀬斉さんが主宰する呑ムリエ会の京都支部になっている場所だそうです。この店の大将の中山昌士さんは京都支部の会長をされています。お店の調理場から顔を抱いていただきました。写真をクリックすれば大きく見えますよ。 

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今回4人で飲んだお酒は全部で15本で、すべて1合を皆で分けたので、一人4合弱のお酒を飲んだことになりますが、気持ちよく飲んで全く悪酔いはしませんでした。それでは早速お酒とお料理紹介します。 

1.14代純米吟醸 白鶴錦 2.14代純米大吟醸 龍のおとし子 

Dsc_0159白鶴錦白鶴酒造が山田錦の原点に戻り、母系の山田穂と父系の渡船を交配させて高級な山田錦をつくることを試みました。その米の選抜を繰り返して、8年目の2003年にできたのが白鶴錦だそうです。今の山田錦に比べて、心白が大きく味わいも深いそうです。 

右側の緑の瓶が高木酒造が白鶴錦50%精米を使って造った純米吟醸生詰めです。 

龍のおとし子は高木酒造が開発したお米で、父系に山田錦と金門錦をかけあわせた「山酒4号」、母系に美山錦を交配させて造った酒米です。龍のおとし子は高木酒造でしか使用できませんが、父系に美山錦、母系に山酒4号をつかった「酒未来」は他の蔵でも使えるようです。 

左のお酒が龍のおとし子40%精米の純米大吟醸生詰めです。全量龍のおとし子ではなく麹米としては山田錦を20%使っているようです。 

どちらのお酒もうまいけど、白鶴錦の方がちょっとシャープな感じで温度を上げて飲んだ方がふくらみが良くなる感じがしました。龍のおとし子は口に当たる時の甘くてマイルドな感じが良く、余韻がとても良かった気がしました。 

お料理1.お通し 立派なものでした。 

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お料理2.徳島県のまるはぎ 肝が立派でした。まるはぎはカワハギの一種のようで、この店の水槽で泳いでいたものです。 

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 3.百楽門 特別純米 冴 

Dsc_0163このお酒はまるはぎに合わせて出していただいたお酒で、奈良県の葛城酒造の百楽門 特別純米の超辛口です。 

備前雄町100%使用の60%精米で、酵母は協会9号で、日本酒度は+10、酸度は1.4、アミノ酸0.9、アルコール16~17度の特別純米です。 

表示の超辛口と言うほどでなく、飲んだ後に少し辛みを感じる程度で、旨味はやや抑えぎみで、淡白な味のお料理には合うと思いました。 

4.月の桂 純米吟醸 柳   

Dsc_0166_2このお酒は京都の増田徳兵衛商店の月の桂 純米吟醸酒柳の生酒です。このお酒もこの店のプライベートブランドだと思います。 

麹米が山田錦50%精米、掛米が夢錦50%精米で、酵母は9号酵母、日本酒度+4、酸度1.7、アルコール度16度のお酒でした。

落ち着いた香りとやさしく広がる旨み、上品な喉ごしが良いお酒で、やっぱり生は違うなーという感じでした。僕には後味少し違和感があったけど、問題ありません。
 

5.而今 純米吟醸 雄町

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このお酒は三重県の木屋正酒造の而今 純米吟醸無ろ過生酒 全量雄町の酒です。このお酒はプライベートブランドではないと思いますが、中々手にはいらないお酒です。 

酒米:雄町50%精米、酵母:9号酵母、日本酒度:±0、酸度:1.8
アミノ酸度:1.5、アルコール度:16.0です。しかも2014BYです。
 

熟成しているけど、フレッシュで、とろっとした感じで、立ち香は、心地よく、含むと酸のバランスが良く、いろんな味わいを感じます。ひね香は全くなく、後味に伸びがあり、而今ってこんなにおいしかったかなという感じでした。 

料理3.仙鳳趾の牡蠣 北海道釧路町の厚岸湾仙鳳趾の牡蠣はやっぱり牡蠣の王様です。身が大きく、締まっていながらミルキーな甘みあっる牡蠣でした 

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6.不老泉 山廃純米吟醸酒 

Dsc_0171この酒はラベルを見てわかるとおり呑ムリエ会限定のお酒です。滋賀県の上原酒造の山廃純米吟醸酒で、今年の冬に造って、タンクで生で半年貯蔵したものをそのまま瓶詰めしたお酒です。杜氏が山根さんが亡くなり、26BYから横坂さんに代わっていますので、横坂さんのお酒です。

酒母が滋賀県産山田錦(6%)、そのほかのお米は滋賀県産
渡船6号(94%)、精米歩合55%、酵母無添加の本格的山廃つくりで、日本酒度+4、酸度1.7、アミノ酸1.6のお酒です。高瀬先生の絵がラベルになっています。
 

半年熟成した味わいがあり、山廃らしい香りはなく、旨味と酸味のバランスが特徴なお酒でした。 

 

料理4.天然ぶりの刺身 肌がピンク色しているでしょう。これが天然の証拠だそうです。 

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 7.浪の音 純米大吟醸 

Dsc_0175このお酒は滋賀県の浪の音酒造が造っている純米大吟でやおやのPBのお酒です。 

お米は滋賀県産の渡船50%精米、酵母は9号酵母、日本酒度+-0、酸度1.8、アルコール度数18度の斗瓶取り原酒です。ラベルの名前は僕には読めません。インターネットで調べても出てきません。 

口に含むと分厚い旨味がどんと広がり、後味は綺麗に消えていくいわゆる旨い酒に入ると思います。 

8.鍋島 薄にごり花見酒 

Dsc_0178このお酒は佐賀県の富久千代酒造の鍋島の特別純米酒で、うすにごりの花見酒の生酒です。 

お米は不明で、精米度は55%でアルコール度数が16~17%以外はわかりません。花見用に少ししわしわ感のある呑みやすお酒として造ったのではと思われますが、飲んでみると少し熟成がすすんで、後味に普通のお酒とは違った香りがあり、気になってしまいました。 

ラベルを良く見ると2014年3月に出荷されたお酒でしたので、熟成に合わなかったのではと思われます。 

料理5.あじの一夜干し

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9.斗びん 大吟醸 

Dsc_0180_2このお酒はやおやだけの限定酒で、斗瓶取り大吟醸で7BYなので、19年前のお酒です。 

山田錦35%精米の大吟醸で、酵母は9号系で、日本酒度は+4、酸度1.4、アミノ酸度が1.1のお酒で、前杜氏の山根弘さんの造りです。 

呑んでみると熟成の香りはするけど、わりとすっと飲めるお酒でしたが、-5度の冷蔵庫から出したばかりでしたので、後で飲もうと置いていたのですが、いつの間にか飲んでしまってしまいました。

 料理6.鰤のカマの焼き物  

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この辺から食べるのを忘れて日本酒ばかり飲んでいたので、続けてご紹介します。 

10.大治郎 純米生酒      11.酒いちず 生酛生原酒
26BY 畑酒造             福井弥平商店
 

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大治郎はやおやPBの直汲み純米生酒です。お米は吟吹雪60%精米、日本酒度+4、酸度1.9、アルコール度17.5、酵母9号です。飲んでみるととろみ感がある旨味が広がるけど、余韻が綺麗に消えるお酒でした。 

酒いちずは本醸造で、酒質は不明ですが、しっかりした味わいで、旨味の中に酸味を感じてそのバランスがいいお酒でした。これはやられた感じです。 

12.純米大吟醸生原酒23BY  13.純米にごり生原酒 24BY
南部酒造               南部酒造
 

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純米大吟醸と表には書いてありますが、裏のラベルは純米吟醸で表示が違いました。中身は山田錦40%、五百万石50%のおりがらみのようですので、厳密には純米吟醸かな。飲んでみるといろいろな味を感じる味がまじりあっているように思えました。 

純米にごり酒は五百万石と華越前を使ってるにごり酒で酵母は7号酵母です。呑んでみるとヨーグルトのような味わいで、ロックで飲みたい気がしました 

14.活性にごり原酒     15.陽乃鳥(ひのとり)
furousen 上原酒造      貴醸酒 新政酒造
 

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活性にごり酒は山根杜氏が造った最後のお酒のようですが、麹っぽい香りがする普通のお酒とはちょっと違うものでした。 

陽の鳥は新政得意の貴醸酒です。貴醸酒は通常焼酎を使いますが、新政では日本酒を使っていますので、当たりが柔らかい甘さがあり、綺麗な酸がしっかりした食後酒ですね。 

以上でお酒を打ち止め、仕上げのご飯となりましたが、僕はここの得意メニューの卵かけご飯(TKG)をいただきましたが、中々よかったです。カレーも美味しいそうです。 

最後に表で大将と奥様と一緒に写真を取ってお店を後にしました。

大変御馳走様でした。また行くからね・・・・・・・・  

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2015年5月 7日 (木)

土筆のお酒とお料理はいつも素晴らしい

新潟酒の陣は今回で6回目の訪問ですが、必ず寄っているお店があります。それは新潟駅の万代口を出てすぐの通りを左に5分くらい歩いたところのある小さなお店の「新潟土筆」です。今回で5回目の訪問となりますが、酒の陣の前の日に訪問したのは初めてのことです。 

ここを紹介していただいたのは2009年の新潟酒の陣の鮎正宗の飯吉富彦さんから、土筆の店長の息子さんの板垣行彦さんを紹介していただいたのが最初です。その時のことは下記のブログに紹介してあります。 

http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-3e47.html 

翌年の第2回目の訪問した時の様子は次のブログを見てください。 

http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/2010-3cd5.html 

その後毎年のように訪問して来ましたが、ブログの紹介はやめていました。でも今回は新潟酒の陣の前夜に訪問したので、比較的ゆっくりできました。それだけに感激も大きくまた紹介しようということになりました。何か発見があったのかな・・・・・ 最後まで読むとわかるかもしれません。 

このお店の土筆のことをもう少し詳しくご紹介します。店長は板垣幸之(たかゆき)さんは昭和22年生まれで、もともとフレンチが専門だったのを和食に転向し、新潟の駅前で割烹土筆を1983年に立ち上げたそうです。その時も日本海の幸、新潟の地酒がキャッチフレーズでしたから、日本酒にはこだわりがあり、利き酒師の資格を取っただけでなく、自分の舌で選び抜いたこだわりのお酒を保有しています。このあたりは用賀のなかむらやの店長の中村さんに相通じるものがあるような気がします。 

2007年にお店の2階の中華料理屋から火が出て、お店をたたむことにしたそうです。しかし、2008年には今の場所に、イタリア料理を修業した息子の行彦さんの協力を得て、日本酒とワインを提供する和食とイタリアン料理店「新潟土筆」を開店しました。 

僕らは日本酒党なので、お料理は和食でもイタリアンでも構わずお任せで、それに合う日本酒を幸之さんにセレクトしてもらっていただいています。 

それでは食べたお料理と呑んだ日本酒をご紹介します。 

Dscn3749_2最初のお酒は〆張鶴の吟醸生酒です。このお酒は冬場限定の数量限定で販売されているお酒です。7年前に地元だけ出したらあっという間になくなったものを季節限定で出しているそうです。

原材米は麹米:山田錦、掛米:たかね錦で精米度は50%の吟醸酒を原酒のまま瓶詰めしているので、アルコール度数は1.9もあります。

一般に市販されている〆張鶴に比べるとコクがあるし、日本酒度が4.5にもかかわらず、甘さを感じます。でも嫌な甘さではなく、全体的にフレッシュさを感じて後味も良かったです。

これに合わせたお料理はめかぶでした。とても粘りのあるねかぶで日本酒に合いますね。

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次のお酒は何かな 

Dscn3753宝山酒造の吟醸の一滴一涼です。新潟産の越淡麗50%精米の吟醸酒です。デザインがきれいでいかにもさわやかさを感じます。 

呑んでみると、リンゴのような香りですっきりと呑みやすいお酒でした。きれいな飲口ですが、すっきりと切れるのではなく、さわやかな余韻を残しながらきえていくお酒でした。 

越淡麗でこの味を出すなんて、すごいなと思ってちょっと調べてみましたら、この蔵の若女将の渡邉えりかさんが提案したお酒のようです。日本酒の嫌いな人も好きになってしまいそうですね。 

この蔵はいつでも蔵見学がOKなようですが、場所が弥彦神社の近くなので、行きにくいですね。 

このお酒には絶対白身の刺身ですね 

出てきました。これに合わせたお刺身の盛り合わせです。 

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いろいろな魚介類が一杯で、どれもうまかったけど、南蛮エビは佐渡沖の深海で採れるエビでぷりぷりとしていて甘っかたね。 

白身以外に合わせるお酒はと言ったら笹祝いの生原酒が出てきましたが、熟成が進んでいたので、脂身のあるお魚に合わせました。でも写真はありません。 

次のお酒を紹介します。 

Dscn3756君の井酒造の山廃 純米吟醸 無ろ過生原酒です。お米は500万石58%精米ですが、飲食店向けに作られたスペシャルなお酒です。 

平成26年2月に造ったお酒で、販売したのが10月、それからまた半年熟成したお酒です。 

口に入れると生酒の味がぱっと膨らみ、それと同時に独特の香り(熟成香も含みます)が広がります。口の中でどんと開くので、ワインで言うとフルボディですね。 

個人的にはここまで生塾感が進むと、僕はちょっと苦手ですがどんなお料理に合わせるのでしょうか。 

出てきたお料理はイタリアン風野菜の炒め物でした。いろいろなお野菜が入っています。ごぼう、小松菜、青梗菜、キクイモ、紫大根、金時ニンジン、オータンコイモ、あしながブロッコリー、あすぱらな、根キャベツ、かわながれ・・・・・・・たぶん20種類以上入っているみたいです。 

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 味付けは塩ですから、お酒はどんなお酒でも合いそうでした。君の井の山廃とは別にお酒が出てきました。

Dscn3758_2そのお酒は松の井酒造のの吟醸生です。山田錦50%精米のアル添の吟醸酒で、アルコール度数が15%のお酒です。 

すっきりとしてして飲みやすいが、口に含むと最初に小さな丸みを感じるような膨らみを感じるお酒で、いかにもハイスペックできれいなお酒でした。 

きれいだけど、しっかりしているので、いろいろなお料理に合わせられると感じました。この蔵の奥様の古澤布美子さんは農大醸造科出身で南部美人の久慈浩介の同期ですから、きっとこのお酒はお酒は彼女のアイデアで生まれたお酒ではないかな。 

松の井酒造は東京ではあまり知られていないけど、全国新酒鑑評会や関東信越種類鑑評会で金賞を取っている実力蔵なので注目すべき蔵だと思います。

この後出されたお料理は胸の土筆あげでした。このお店の開店以来の伝統ある揚げものだそうです。
 

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次に出てきたお酒が僕にとっての今日一のお酒でした。 

Dscn3761越の鶴 本正(ほんしょう)純米吟醸 無ろ過前中どり原酒で、お米は55%精米の500万石です。裏ラベルに製造年月日は平成26年2月と書いてありますから、すでに1年以上熟成しているお酒です。 

呑んでみると確かに熟成はしているけど、熟成香は少なく、飛び出るものはないけど丸みが出て、優しさと柔らかさがあって、うまみがきれいに残っていてフェードアウトする酒でした。 

実はこのお酒は去年この店に来た時気に入って、店長に1年寝かせるようにお願いしたお酒で、うまく育ったと思います。 

お酒は熟成した場合うまく育つかどうかは、熟成に合うお酒かどうかで決まるようですね。なんでも熟成すれば良くなるわけではないみたいで、難しいですね。 

次に出たのが越の鶴の本正の新酒でした。 

Dscn3764_3このお酒は前述のお酒とはデザインは違いますが、酒質はほぼ同じで、500万石55%精米の純米吟醸の生原酒ですが、亀口直取りと書いてあるので、それが違うだけの今年のお酒です。 

呑んでみると、まったく別ものでした。原酒だけどすっと飲めて軽いお酒に感じました。比較するとどうしても前者の魅力に負けますが、お酒としてはなかなかのものです。 

この蔵の名前は越銘醸㈱で、長岡市栃尾にあるしっかりした蔵で、いろいろな銘柄のお酒が出ていますが、本正が一番いいと店長が言われていました。インターネットで調べてもすぐには出て来ない新銘柄のようです。 

この時出てきたお料理がぶりのなめろうです。佐渡沖で取れたぶりとのマッチングがすごく、皆これはうまいと感心していました。 

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このなめろうはどんなお酒にも合いますね。 

だんだんお酒も最後のほうになってきました。 

Dscn3767最後から2番目のお酒は鶴齢 純米吟醸の生 山田錦 1年熟成酒でした。精米は50%精米です。 

このお酒も去年このお店に来た時気に入って、1年間熟成してもらったお酒のようです。 

このお酒は明らかに熟成が進んで、熟成香もあり、後味に渋みを感じるお酒になっていました。いわゆる生塾感の強いお酒になっていました。生酒の熟成は非常に難しいね。普通の家庭でやるのは、確率的にやめた方がいいかもしれませんが、当たれば最高ですけどね 

このお酒は最初はちょっと嫌でしたが、温度が上がってくると呑みやすくなりました。 

最後のお料理は洗浄豚の焼き物でした。洗浄豚のお肉は生でも食べられるといいます。新潟県の潟東産の新潟名物だそうです。ワサビ菜とジャガイモの取り合わせです。 

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最後のお酒はUさんの注文です。

Dscn3773_2去年の第85回関東信越酒類鑑評会の最優秀賞を取った君の井の大吟醸です。山田錦35%精米の大吟醸で山廃仕込みではありません。

飲んでみたら、綺麗でバランスの良いまったく欠点のない優等生のお酒ということはすぐわかります。このお酒は4合瓶んで4320円で市販されているそうですが、ほとんど完売のようです。

これでお料理とお酒の紹介は終わりますが、今回は金曜日に来ましたので、お店も余裕があってゆったりと味わうことができて、皆で大満足で引きあげました。 

最後にお店の前で全員で写真を撮りました。お酒を飲んだ後は皆、大笑顔ですね。

来年も金曜日に予約します・・・・・・

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翌日朝から酒の陣へ繰り込みました。10時開演の1時間前に到着しましたが、入場するのに30分待ちでしたが、あまり混雑を感じないで廻れたのは最初の1時間だけでした。下の写真が入場開始から30分たった時の状況ですが、もう既に2000人近い人が入っていると思われます。 

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最初に行った蔵が松の井酒造で、ここで古澤ご夫婦の写真を撮りました。 

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この蔵はどのお酒を飲んでも安定した味を出していました。 

次に訪れたのが君の井酒造です。杜氏の早津宏さんにお会いしました。全然肩に力が入っていない方で、関東信越酒類鑑評会の最優秀賞については、狙って取ったものではないですよと謙虚におっしゃていました。 

右端の方が早津杜氏です。 

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次を訪問した蔵は宝山酒造でしたが、一滴一涼は200l瓶だけで4合瓶はありませんでした。一滴一涼以外は僕の好みではありませんでしたね。 

Dsc_0040_3そのあと越の鶴の越銘醸に行って昨日の本正の亀口直汲みを飲みましたが、まったくおなじ味でしたね。 

その時、越淡麗50%精米の純米酒無ろ過生酒 「壱醸」がうまいよと言われて飲んだらうまかったので、買ってしまいました。この写真です。 

これを我が家で1年寝かせると、どうなるのでしょうか。楽しみでやってみます。忘れて飲んだらだめだぞー。 

この後いろいろなブースに行きましたが、あまり印象的なことはありませんでしたので、新潟酒の酒の陣の話はこのくらいにしておきます。 

結局土筆で飲んだ蔵ばかりとなってしまいました。

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2013年8月20日 (火)

今日渋谷の道玄坂に米心がオープンします

今日渋谷の道玄坂に地酒の専門店の米心がオープンします米心は野崎総店長が池袋北口の酒菜家からスタートさせ、新橋の野崎酒店、神楽坂の醸蔵、南池袋の裏や続く5店目のお店として開店したものです。

昨日開店の前夜祭として、昔の酒菜家グループの仲間が声を掛け合って急遽集合することになり、参加してきましたので、どんなの店かをご紹介したいと思います

まず住所をお教えしましょう。

東京都渋谷区道玄坂2-10-12道玄坂スヤマビル地下1階
電話番号:03-3464-1644

Dsc01232_2渋谷お降りて109の見える道玄坂に向かいます。道玄坂の左側を歩いていくと中ほどにドコモショップが見えてきます。

その上の看板に米心という字が見えるでしょう。その下には米心の説明看板が見えます。

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Dsc01235米心の説明看板には8月20日グランドオープンをかいてありますね。

マンガインターネットがあるビルの地下になります。ここを曲がってみましょう。そうすると地下に行く階段が見えてきます。

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Dsc01237米心のメニューの看板が目に入ってきます。アップしてみてください。200種類以上の地酒が用意されていると書いてあります。

お酒は小(0.5合)中(0.7合)大(1合)が用意されていますので、安い値段で多くの種類のお酒が飲めます。ここには書いてありませんが、お通しがありませんので、黙っていると何も出てきませんから。

階段をさかると本当の入口が出てきます

Dsc01231入口には店長の竹市浩大さんが迎えてくれました。竹市さんはこれまで新橋の野崎酒店の店長をしてきており、酒匠でもあります。

お酒のことをよく知っており、特にお燗のことならこの人の右に出る人はいないのではないでしょうか。

ここの入口は酒菜家の入口と同じように腰を曲げて引き戸を引きながら入ります。

 

さて中には行ってみましょう。ドアを開けると右側が板前の前に6-7人が座れるカウンターとその後側は4人掛けのテーブルと奥には6人ぐらいが座れるテーグルがありました。

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それを反対側からみるとこんな感じですね。

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このカウンターの奥が日本酒談義ができるコーナーがあります。日本酒冷蔵庫を前に常連さんが居座る姿が眼に映ります。この日は若手の蔵元さんが大勢おられたので、写真が撮れませんでしたから、うえもさんのお写真をお借りしました。

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これはいい眺めですね。野崎総店長のお姿が見えますね。そしてその奥が25人から30人が座れるテーブルが並んでいる宴会コーナーがありました。ここなら蔵元をお呼びして一般のお客に迷惑をかけないで、酒の会ができますね。

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この部屋の飾りを良く見てください。壁に掛けてあるのは蔵で使う櫂棒ですよ。どこから手に入れたのでしょうか。これも竹市さんのアイデアでしょう

僕らは右奥にたむろしていたのですが・・・・・・・・、

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広島からお店の開店をお祝いして旭鳳の杜氏の土居亨さんがいらっしゃいましたので、合流しました。土居さんは野崎さんが出したお店には手作りの看板をいつも寄付されております。今回もその看板を持って写真を撮りましたが、ちょっと竹市さんの手に隠れてしまったのが残念ですね。

これでお店の紹介は終わりますが、最後に竹市さんのお酒にかける執念をご覧いただきましょう。

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左から満寿泉本醸造18BY熟成、悦凱陣純米酒神力24BY、義侠純米吟醸原酒13BY 村重酒造8号酵母21BYというラインアップです。

さらにこの後とっておきの酒が2本でました。

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これを見て驚かない人はいないでしょう。左が神亀本醸造昭和54年、右が純米大吟醸駿1996年です。どれも管理が良くて素晴らし味でしたが、味わってみたい人はブログを見たと竹市さんに言ってください。残っていれば飲ませてもらえると思います。値段はよくわかりませんが・・・・・

さらに竹市さんのこだわりの凄さをお見せします。常温保管のお酒が棚にずらりと並んでいます。悦凱陣が何種類もあるらしいのですが、わかりますか。

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このラインアップを見ただけだけで、竹市さんの凄さがわかるでしょう。野崎総店長もお酒は全部竹市に任せてあるそうです。

気になる人はぜひ足を運ぶしかないですよ竹市ガンバレ・・・

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2013年2月 7日 (木)

ちょこだま酒の会に初めて参加 (鰤三昧)

「ちょこだま」って聞いたことありますか。大塚にある地酒屋こだまの武さんが去年の初めから月に2回(第一、第3月曜日 初めのころは土曜日だったようです)に開いている日本酒専門の居酒屋の名前です。でも普通の居酒屋ではありません。大塚の南口にあるワインカフェ「サン・ヴァンサン」を借りて行っているものですから、外にフランス国旗がある店で、とても居酒屋には見えません

フランス料理屋ほどお高く留っていないので、イタリアンの店かなという感じですね。武さんたちは地酒屋こだまの別館「ちょこだま」と言っています。

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場所は豊島区南大塚3-51-1 。入口のガラスに何やら色々書いてあるのを覗いてみました。ほとんどがワインカフェ「サン・ヴァンサン」のメニューとお知らせなのですが、1月の予定というのがあったのでアップしてみました

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1月7日と21日にちょこだま特別営業と書いてあります。これが開催日なのです。そのほか27日にちょこだま酒の会というのがありますね。この会は去年6月から月1回のペースで、実施している日本酒の会です。この会は大変人気があって武さんがフェースブックやツイッターやミクシーに開催日と酒の会の内容をPRするとその日のうちに満杯になります。参加できなくて悔しい思いをしている人がいっぱいいるようですが、お店は寿司詰め状態で14人しか入れませんから仕方がないです

鰤の会で座った様子をご覧したいただきますが、これ以上の詰め込みは無理です。でも運よくその会に僕は参加出来たわけです。

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武さんがお料理をするのは出来ないとは言わないけど、仕入れとか色々考えたら無理ですよね・・・・・・。そうなんです。ちょこだまには専門の料理人がいるのです。その人の名前は渡辺直樹さんです。どんな人なのでしょうね。

直樹さんは東京の出身ですが、お料理を勉強して一時は京都で修業をしていたそうです。東京に戻ってからも豊島区で板前の仕事をしていた時に、お客さんの要望で昔の地酒屋の「つたや」にお酒を買いに行ったところ、名前が「こだま」に変わっていて、そこで初めて児玉武也さんと出会ったというわけです。

直樹さんのこだわりは化学調味料を入れないお料理であって、自分のことを化学調味料に反旗を翻す調理人兼料理研究家と呼んでいます。

武さんとは年が一つ違い(直樹さんの方が一つ上)で、同じ豊島区の住民として良くお酒を飲んだ仲のようです。その中で生まれたのがちょこだまなのです。直樹さんは昔から「ちょびん」と呼ばれていたので、二人の名前を組み合わせて「ちょこだま」となったそうです。ですからこのお店は2人店長で、無添加料理人の渡辺直樹と日本酒案内人の児玉武也となっています。お互いに気心の知れた自然人ですが、外から見ると宇宙人同士と言えるかもしれませんね。

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左が武さん、右が直樹さんです。この写真は日本酒の会の最後で撮ったツーショットで、もうとても盛り上がっていますね

さっそく今回の酒の会についてご案内しましょう。今回は鰤三昧です。五島列島で取れた天然ブリ4KGで造ったお料理を楽しみながら、武さんの選んだ日本酒を飲む会です。今回はお料理をメインにご紹介します。

まずは前菜4点盛り、鰤のユッケ、鰤の南蛮漬け、鰤たたきのままだ蕪詰め、鰤の味味噌照り焼です。中でもままだ蕪は埼玉県岩槻市にある真間田農園で造っている蕪で、何もしないでそのまま食べると果物を食べているような甘みを感じる蕪でした。これが直樹さんのこだわりです。

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次は刺身2点盛り 鰤の刺身と鰤のなめろうです。この刺身は抜群でしたね。鰤の油が品があって、堅くもなく柔らかくもない手頃なかたさで旨かったね。武さんの言葉を借りると、果物のような香りのする脂身とのことでしたが、僕にはわからなかった

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次が鰤大根 これには特別なコメントはなかったな。でも自然な感じの鰤大根でした。

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鰤のコロッケ 鰤と玉ねぎとジャガイモのコロッケですが、確かにぶりの味がします。ソースより塩味が良かったな。これは面白い・・・・

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鰤のかま焼き 鰤の定番の照り焼きです。鰤を小麦粉を薄くまぶしてフライパンで両面をさっと焼いてたれをかければよいとのこと。かまの場合どうするのかな?

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最後が鰤のしゃぶしゃぶ。 うまそうでしょう。鰤はしっかり白くなるまで漬けてから食べる方がおいしかったな。この後雑炊で腹いっぱいになりました。

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これで鰤料理の紹介を終わり、次は酒を紹介します

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左から順に紹介しますが、鰤料理に合わせて武さんが選んだお酒ですが、鰤の味を考えたら今回は全部原酒になってしまったそうです。

1.黒松仙醸こんな夜に 山女 純米吟醸 生原酒

  新しく杜氏になった安藤さんの自信作と言える酒で、長野県産の美山錦55%精米で長野酵母Dを使っています。まだしわしわ感の新鮮さがあり、ちょっとドライな甘さが最初に感じながら消えていく切れのあるお酒でした

2.弥右衛門 本醸造 超辛口 生原酒

 日本酒度+13もある辛口のお酒ですが、飲んでみると透明感があってふわっとした柔らかい香りと甘みを感じるけどほとんど辛みを感じません。添加したアルコールのせいか、口の中がさっぱりするような切れを感じるバランスの良いお酒でした

3.夢心 無濾過 普通酒 生原酒

 地元でしか販売していないブランドの普通酒ですが、柔らかくてしっかりしたフルーティな甘みが広がり、とてもアルコール添加の多いお酒とは思えません。ロックでも良いかもしれませんね。

4.本金 純米 無ろ過生原酒

 長野県産のひとごこち59%精米、7号酵母使用の純米酒で、甘みの裏に酸がしっかり感じるお酒です。その酸が余韻の中で消えていく感じがワインに似ているように思えました。7号酵母の割には香りも出ているように感じました。

5.笹の誉 本醸造 無ろ過生原酒

 長野県産美山錦65%精米の本醸造です。この蔵は300石くらいの小さな蔵ですが、本醸造でも300kg仕込みで丁寧に造る珍しい蔵だそうです。柔らかいのに旨みが口の中でふわっと広がり、奇麗な余韻がひろがるお酒で、とても本醸造とは思えません。

6.三千櫻 純米 生原酒 せめ 22BY

 五百万石60%精米の純米酒ですが、せめだけを使ったお酒を蔵で2年間熟成した珍しいお酒です。旨みがドンと出るわけではないけど、熟成によるとろとろの柔らかい旨みの後に酸味を感じながら奇麗に消えていくお酒でした。

7.分福 純米吟醸 無ろ過生原酒

 滋賀県産の玉栄25%を麹米とし、日本晴れ75%を掛米とした50%精米の純米吟醸で、蔵で3年熟成した後、武さんのところで1年さらに寝かせたお酒です。熟成の香りを感じた後にふわっと来る味が落ち着いているけど複雑な味わいを漂わせるお酒で、僕はあまり得意のお酒ではないけど、その味の不思議さに引かれてまた飲んでしまうお酒でした

さすが武さんの選択は良いところを突いているお酒ばっかりでしたね。一通り飲んだ後お燗も色々やりましたが、ほとんど酔っていて記憶にありませんでした。

この会で武さんから初めて聞いたお話ですが、阿櫻酒造や色々な蔵を支援している会社の田中文悟商店が去年の10月に三千桜酒造の株を100%取得したようです。山田さんは社長兼杜氏として以前と同じように酒造りをするようで、資金繰りの苦労が無くなっただけ、思い切って酒造りに邁進できる土壌だできたそうです。これで益々良い酒ができるようになることを祈っています。

山田さんところは経済的には結構苦しかったのですね。そんなことは全然知りませんでした。山田さん頑張ってください・・・・・ 

フレフレー山田・・・・

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2011年4月27日 (水)

日本料理と地酒のあおき 知っていますか

西川口の日本料理と地酒のお店で、「あおき」というのを紹介しましょう。このお店は青木康裕さんと青木雄司さんの御兄弟でやっているお店です。お兄さんの康裕さんとは池袋の酒菜家で、時々ご一緒することがあるので、前からお店に遊びに来てくださいとお誘いを受けていたのですが、今回初めてUさんとお邪魔したのです。

お店は川口市上青木西4-24-1にあるのですが、

(電話:048-266-8640)JRの西川口駅から北へ約2km離れたところにありますので、歩くのはちょっとしんどいですねタクシーに乗って日本料理の「あおき」といえば、800円くらいで連れて行ってくれます

六円橋を渡って最初の信号を右に進むと、周りは住宅街の中に突然お店が現れました

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ちょっと普通の住宅のような趣ですよね。2階建てで2階も客間として使っているそうです。

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康裕さんが出迎えてくれました。玄関をはいると桜の木としゃれた絵が目に入ってきました。これはちょっと高級なお店なかなという感じです。

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大きなお部屋もあり、カウンターもあり総勢40名は入れる料亭に近いお店ですこの土地にお店を出して15年になるそうですが、前は西川口にあったそうで、それから数えると来年で30年だそうです。

和室のお部屋はこんな感じですが、2階の和室はテーブル席になっているとのことでした。スペシャルなお部屋として使っているようです。

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カウンター席はおなじみさんが気楽にすわれるところで、奥の大型の日本酒冷蔵庫の中に日本酒がずらりと並んでしました。

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このお二人が青木兄弟です。左が弟の雄司さんで、右の方が兄の康裕さんです。楽しそうなお二人でしょう。雄司さんが和食の板前さんで、康裕さんが洋食のシェフをしています。お二人の腕前は大したもので、何を食べてもおいしいです。お兄さんはちょっと飲むと真っ赤になってしまいますが、酒を味わう舌はしっかりしています。

ちょっとメニューを紹介します

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このメニューは特別なお料理ばかりですが、この中でもお兄さんが造るビーフシチューはちょっと高いけど、味は抜群で大人気だそうです。シチューといっても汁の中にビーフがあるのではなく、煮込んだビーフに垂れがかかっているようなものらしいです。今回は食べれませんでした。残念・・・・

ここのお酒は全国のお酒が色々とあるのですが、なんといっても萬寿泉のものは何でもあるそうで、蔵にもないお酒がいっぱいあるようです。こっそりその倉庫冷蔵庫を見させていただきました。

詳しい場所は秘密ですが、レンガの塀の奥に見えるのが特注の冷蔵庫です。ぎっしりとお酒が詰まっていましただ、素人にはどこのなんのお酒があるかは全くわかりません。全部で400本以上あるそうです。冷蔵庫の温度は-3度から-5度くらいらしいので、生酒でもじっくり熟成できそうで、安心しました。特注の冷蔵庫みたいです。

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今回の東日本の地震で40本以上のお酒が壊れたそうです。勿体ないなー・・・これが壊れた瓶の残骸です。

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それでは飲んだお酒を紹介しましょう。最初に飲んだのは萬寿泉の特撰大吟醸の3本です。麹米が山田錦、掛米が五百万石の精米50%の大吟醸で、1升3780円の手ごろなお酒です。熟成度の違う3種類のお酒をいただきました。

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左から今年の酒、18BY、15BYの三種類です。15BYはちょっとこってりとしていたけど古酒っぽい味がしましたが、15BYは柔らかいくバランスがよく、ちょうど飲みごろかもしれません。今年の酒はまだちょっと硬い感じでした。

次に飲んだのは竹葉の大吟醸無ろ過袋搾りです能登の山田錦を使った精米度50%の大吟醸で、2009年3月のお酒です。

Img_2969このお酒はとてもボディがしっかりしていて、ちょっと酸味も感じるので、少し味のあるつまみに合う感じでした。このときは金目やイカのお刺身をいただきましたが、金目はばっちりで、イカはお酒が勝つ感じでした。イカも白イカでとてもおいしいものでしたが、この酒には負けてしまいました。

価格を調べたら1升4000円のお酒でした。

この後手取川の大吟醸の2008年ものを飲みましたが、写真を撮り忘れました。飲みやすいけどちょっと軽い感じで、残り味がちょっと気になりました

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最後に飲んだのが手取川のあらばしりらしいのですが。ラベルがはがれているので良くわかりませんが、かなり熟成が進んでいて、2003年の8年古酒のようです。ちょっと熟成が過ぎている気がしました。こんなお酒があること自体を忘れていたようです。このお酒にスペアリブを合わせましたが、凄いうまかったですね。

このようにいつ買って保存しているかかわからないようなお酒が倉庫冷蔵庫にはいろいろあるようです。今度探検させてもらえないでしょうか。

そこでこんなお酒も見つけました

その酒はさすがに飲ましてくれなかったけど、善知鳥の平成13年ものです。飲んでみたかったなー。

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今度極みの会に出してくれませんか。楽しみにしています。

このお店のすごいのは、色々な熟成酒があることと、和風も洋風のお料理も一流なので、お酒とお料理の両方楽しめることでしょう。

このお店の問題はお酒がたくさんあり過ぎて、どんな熟成酒があるかがよくわからないことです。、是非倉庫の点検をしてリストを作ってくれませんか

ここは日本酒とお料理が好きな人にはお勧めですが、焼酎やワインも置いてありますし、リーズナブルなメニューもありますよ。それを最後にお目にかけましょう。

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2010年10月 6日 (水)

妙心寺派春光院訪問 日本酒とどんなつながりがあるの?

近江の6蔵勢ぞろいの会の後の26日の朝は、午前11時に妙心寺の入口に集まり、妙心寺のなかにある春光院を訪問しました。妙心寺というのは臨済宗禅寺の大本山の妙心寺派の総称で、数十のお寺(塔頭たっちゅう)からできていて、その塔頭の一つが春光寺です

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こんな入口ですが、写真の右下に寺の説明の看板が見えるでしょう。これを拡大してみます。

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説明がなんと英語なのです。妙心寺派のお寺はみな英語で説明されているのでしょうか。いやそんなことはありません。このお寺だけなのです。その謎はあとで教えます。

このお寺は1590年に堀尾家の菩提を弔うために建てられた寺ですが、その後嫡子がなく断絶したときに石川家に引き継がれ、春光院と名づけられたそうです。石川家が伊勢神宮の信奉者であったことからお庭には伊勢神宮をみたてた祠が祭られています。

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確かにお庭の奥に神社が見えますよね。

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この写真のおくにも神社が見えますよね。その手前の松が植えられている土の部分がちょっと変わった形をしているように見えますが、それが伊勢志摩の形状を表し、砂の部分が海を表すそうです。このお庭はさざれ石の庭と呼ぶそうです。妙心寺派が一時迫害された時代もあったようですが、この神社のお掛けで、春光院は迫害を免れたと聞いています。

襖絵は写真は撮れませんでしたが、金箔画で、狩野派永岳の筆、東の間「琴棋書画図」、室中「月と雁」、西の間 「花鳥」もあり、必見の価値があります

最初にお見せした英語版の案内図に鐘の絵があるのに気付いた人はいますか。よく見るとIHSと書いてありますし、デザインが洋風です。これは南蛮寺の鐘といわれ、キリスト教会で使われていたもので、IHSとはイエキリストを意味するものです。1500年代に鋳造されたものですが、寺でずっと隠し持っていたものが日の目を見たものと思われます。重要文化財だそうです。

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右の男の方が住職の川上たかふみさんです。左におられる外国の女性が奥様です。住職はアリゾナ州立大学を卒業されて、その時知り合ったのが奥様で、奥様は博士の称号をもつ学者さんで、この寺の外国人向けの色々な紹介をしているそうです。これであの看板の秘密がわかったでしょう。

でも日本酒とのつながりはなんでしょう。それはご夫婦が京都の居酒屋の日知庵の常連だそうです。それでのぶりんと親しかったのですね

春光院を後にした時がちょうど12時頃でした。おなかが減ってきましたね。もちろん日本酒の飲めるおいしいお店に行くのは当たり前ですよね。妙心寺の山門からあるいて2-3分の所にありました。おいしい鳥料理のお店です。

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竹とりという名のお店で、この写真が入口です。住所は京都市右京区花園伊町26-1です。電話070-465-5454です。このお店のすごいのは鶏をすべて自家生産していることです。京都の外れの丹波亀岡に1000坪の養鶏場を持っているそうですが、ここまで来るのは失敗続きで大変だったそうです。

さらに驚いたのは料理に出す鳥はお店の裏に鶏小屋が在ってそこで飼っているというからそのこだわりはタダものではありません。

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これがメニューです。その日食べたコースは忘れましたが、どれもとてもおいしかったです。営業時間をみると、17:00から11:00と書いてあります。それって午前11時ですよね。ということは僕たちの昼飯は時間外の特別だったようです。これものぶりんのパワーですね。

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この方が、社長の加藤高志さんです。お店のことを熱心に説明していただきました。お店をここまで持ってくるためには大変だったと思いますが、とても気さくで楽しい方でした。妙心寺派は妻の実家の檀家なので、今度は家族で来て見たいと思うけど、時間が難しそう。

お酒も酒類が多いわけではないけど、こだわったお酒があったのはのぶりんのアドバイスかな。僕がすきだったのは伏見の山本本家の源べえさんでした。写真がないので、銘柄の正確性は乏しいけど、京酒にしてはしっかりしたうまみのあるお酒でした

以上でとりあえず紹介は終わりますが、妙心寺も竹とりももう一度訪ねたいところですね。

のぶりんさんありがとうございました。

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2010年6月11日 (金)

田酒を楽しむ会 2010 料理編

先日新橋の野崎酒店で行われた田酒を楽しむ会はすでにブログに書きましたが、多くの方に読まれて、一時酒ブログの人気ランキングの1位を占めたこともあり驚いています。その時書かなかったのが料理です。僕はお料理の味について、色々感想を述べるほどの通ではないけれど、とてもおいしくてユニークだったので、ちょっとご紹介します

1.先付け なまこ酢と帆立のぬた和え

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最近なまこを食べる機会がなく久しぶりの食感で懐かしくいただきました。でもいつも家庭で食べるものとは比較になりません。

帆立をぬ他に合わせる発想はとても浮かびませんが、ぬたの味と帆立の感触がおもしろいですね。

2.焼そら豆

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そら豆はしばしばおつまみとして食べますが、皮ごとそら豆を焼いたのは初めてでした。でもこれが結構いけていましたので、ぱくぱく食べてしまいました。でもどうやって焼くとこんなにおいしくなるのでしょうか

3.活メヤリイカと平目の造り

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はじめからヤリイカをメニューの中に入れるつもりではあったそうですが、この日はヤリイカが入荷が少なく、、料亭でも購入できない高価なヤリイカしかなかったけど、赤字覚悟で購入したそうです

さすがにうまかったな。口の中で甘みが広がり、イカの触感もほどほどやわらかく、隣のヒラメがかわいそうなくらいおいしかったです

エンペラーの刺身はあまり食べないけど、ちょっとこりこりして、これも良かったよ。

4.青森名産 いちご煮

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いちご煮はウニとアワビのお吸い物ですが、ウニの赤い色が野いちごのように見えることからいちご煮というそうですで、青森の名産です。これは缶づめなどで売っていますが、結構高いものです。

華想いのお酒と合わせて食べましたが、ちょうどよいタイミンがだと思いました。

5.青森県産 桜姫鶏の塩焼き

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桜姫鶏は青森と北海道が産地だそうですが、飼育の後半はできるだけトウモロコシを使わないで飼育するので、普通の鶏より肉がピンク色をしているのと、ビタミンEが多くやわらかいのが特徴だそうです。

6.筍とホワイトアスパラガスの天ぷら

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アスパラの天ぷらは時々食べますが、筍の天ぷらは初めてでした。天ぷらの筍も良いもんですね。病みつきになりそうです。

天ぷらが温かいうちに出てくるとおいしいし、日本酒に合いますね。

7.海鮮ちらし寿司

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このころになると、すでに大分酔っていますので、あまり覚えていませんが、山廃の大吟醸が出る前のお料理ではなかったかと思っています。

とても綺麗に刺身類が乗っているちらしずしで、見た目も、味もとてもおいしかった

8.ねぶた漬け

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これは青森の特産品で、数の子、するめ、昆布、大根の醤油漬けだそうです。

まさにお酒のおつまみです。やはり最後の山廃大吟醸に合わせて、出されたものです。これと、おいしいお酒があれば、いくらでも飲めますね。

9.ジェラート

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これが最後のデザートです。ジェラートとはイタリア語の氷菓でアイスクリームの一種ようです。アイスクリームより乳脂肪分は少ないけど、密度が濃くてコクがあるそうです。

良く見ると田酒と書いてありますね。実は西田酒造店が近くのイタリア料理店と共同開発したジェラートで、田酒の特別純米の酒粕が入っているそうです

この会を企画した升新商店の山崎さんが、西田さんには了解を取らずに、こっそり買い占めて、今回全員にふるまったもので、西田さん自身が驚いていたのが印象的でした

酒菜家さんもそうですが、野崎酒店さんも蔵元の特産品を折り込みながら、素晴らしいお料理を出していただくので、いつも感心しています。これだけのお料理と、これだけのお酒が出て、一人6000円の会費は安すぎます。運よく参加できた人はラッキーですね。

でもありがたいことです。これからもよろしくお願いいたします。

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2010年5月31日 (月)

今日神楽坂に醸蔵(かもぞう)が開店します

池袋の酒菜家新橋の野崎酒店の姉妹店で第三番目のお店の醸蔵(かもぞう)が、本日神楽坂に開店します。その開店の前祝いとして、昨日酒菜家と野崎酒店の常連がそのお店に集合しました。僕もそれに参加しましたが、この筆不精がこのブログは今日書かないと価値がないことはわかっていましたので、お店を紹介する目的で書くことにしました。かもぞうの醸は本当は正しくないのですが、醸の左にさんずいがつくのが正しいのです。漢字が見つからないので許してください

まずは場所を紹介します。住所は〒162-0862 東京都新宿区岩戸町1番地Ms神楽坂2階です。電話番号は03-3268-4612です。

といってもわからないと思いますので、飯田橋からの道筋を説明します。まず飯田橋の駅から神楽坂通りを上がっていき、坂の上の方に毘沙門天ありますが、それを通り過ぎると最初の信号が神楽坂上です

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この写真は交差点から見たかもぞうのある建物です。真正面に見える銀行のような建物は占い師の細木数子の事務所のようです。かもぞうはの左の明かりのついた階段が見える建物にありますが、この場所からはわかりません。

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この写真がその建物の写真です。かもぞうの看板は見えませんが、2階のフロアに南部美人、くどき上手、石槌の前掛けらしいものが飾ってあるので、それを目印にしてください。この急な階段を上っていくとお店の入口に入ります。

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この写真が入り口から見たお店の感じです。まず10人が座れるカウンターがあって、カウンターの後ろに大型の冷蔵庫がレイアウトされています。この写真は会がほぼ終了して、皆が帰ったばかりの状況で、猫屋敷さんがと店長の野崎さんのお姿が見えます。

壁が丸いので洞窟のようですが、奥が広くて総勢やく50人が座れる広さがあります。それではもうちょっと奥までご紹介しましょう。

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カウンターを超えると4人が座れるテーブルが4つならべてあります。この辺はお客さんがお隣さんだけなので、ゆったりとくつろげると思います。そして突き当たったとことの左が厨房です。

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左の写真が厨房室で、入口には愛の澤ののれんがありました。この厨房室の前ですが、カウンターから見ると突き当たりを左に曲がったところです。ここがまとまって座れる場所で、右の写真のように6人が座れるテーブル が4セットありました。この部屋だけで24人がすわれますね。でも全体的にゆったりとしていますね。詳しく見たい人はクリックしてください。

この場所からカウンターの方を眺めると、こんな感じです。

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じっくりお酒を飲むのなら、カウンターが一番ですね。なんといってもお酒を見ながらお酒談議ができると特等席です

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これはカウンター前の冷蔵庫です。僕がザーッと見た感じで約250本は貯蔵できるのではと思いました。中央の電話をかけているのが現在のここの店長の野崎さんです。近いうちに新しい体制を作るようですが、それまではしばらく店長として面倒をみるそうです。

気付いた人はすごいのですが、店長の右上の看板らしき物をよく見てください。広島県の本州一の土井亨さんから送られたもので、杜氏土井亨がよく出没する店と書いてあります。実は土井さんはまだ来たことはありません。噂によると近いうちに現れるようで、それに遭遇した人は運がよいのか悪いのか・・・・・・

このお店のコンセプトをきいてみました。今まで野崎さんが目指してきたものは大勢の人に良いお酒を飲んでもらうコンセプトでしたが、今回はお酒の好きな人に落ち着いてお酒とお料理を楽しんでもらうちょっと大人のお店にしたいそうです

そんな人はぜひカウンターが特等席ですが、そのお客さんと対話する従業員さんも大変ですね。それを楽しみに出来る人で、お店全体も気配りしなくていけないから、気が休まらないかも。

野崎さんに聞いたのですが、このお店はもともとイタリアンレストランだったので、見つけたのが今年の2月でそれからお店を改造して、5月31日にオープンするのですから、たった4ヶ月弱でここまでできるのですから大したものですね

大いに期待できるお店です。今日の開店をまずは成功させて、じっくり大人のお店に育ててください。

頑張れ、心をつぎ込もうー!!!

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2010年3月24日 (水)

にいがた酒の陣2010 割烹土筆

昨年の新潟酒の陣の夜、鮎正宗の飯吉さんに紹介されていったのが、新潟駅前にある割烹土筆です。その時のお酒とお食事が素晴らしかったので、今年はあらかじめ予約をして、6時にはお店に入りました。お店のことは昨年の記事を参照ください。http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-3e47.html

お店に入ったら板垣さんの親子がにっこりと迎えてくれました。勿論右側がお父さんの幸之さんで左が息子さんの行彦さんで、イタリア料理のシェフです。彼が割烹とイタリア料理のコンビネーションを考えているのです。帽子がそれらしいですね。

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僕らは一緒に行った仲間5人と、僕らの酒友達で僕のブログにもよく出てくる入江亮子さんも加わって6人でさっそく宴会に入りました。下の写真が僕を除いた全員です。奥に日本酒用の大型の冷蔵庫が見えますね。

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さっそく何を食べて何を飲んだか紹介しましょう。お料理もお酒も完全にお任せで行いましたが、もう時間がたったので、正確ではないけど飲んだ順番にお酒とお食事をお見せします。

最初に飲んだお酒が越の梅里、越端麗純米吟醸 無ろ過生原酒です。とてもパワーのあるお酒ですが、口の中に残る後味はほど良いお酒でした。次は長者盛、山田錦大吟醸 しぼりたて生原酒でした。このお酒は香り高く後味がすっきりした山田錦らしいお酒でした。

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これに合わせたお料理は刺身の盛り合わせで、たこ、サザエ、甘エビ、マグロと何だったかな・・・。

たこがとても柔らかく、新鮮でしたのが印象的でした。次は右の写真ののっぺい汁でした。のっぺい汁は日本各地にある郷土量子ですが、これは新潟のタイプなのかな。

ごらんのような色々なもの(こんにゃく、シイタケ、サトイモ、ぎんなん・・・・など)が入ったデザートのようなさわやかなお汁でした。

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次のお酒は真稜、越端麗 山廃純米大吟醸です。このお酒は酒の陣でも試飲したお酒です。1年熟成したお酒で少し色がついていましたが、あまり熟成香は感じませんでしたが、山廃らしい落ち着いたお酒です。

次が鮎正宗の大吟醸鮎です平成20年の関東信越国税局鑑評会の受賞酒です。口に含むとぱっと旨みがひろがり、柔らかく後味が消えていく質の高いお酒でした。このお酒は酒の陣では飲めなかったお酒です。

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次のお料理がいよいよメインディシュです。左の魚がサクラマスのカマ焼きで、右の魚がのどグロの焼きです。両方とも柔らかくおいしいお魚ですが、のどグロは東京では非常の高いお魚なので、なかなか食べれない貴重なものです。去年もいただきましたが、一年ぶりの出会いでした。

のどグロは刺身より焼くか、煮つけですね。でもやっぱりおいしいね・・・・・

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次のお酒は越の関、越端麗 山廃純米吟醸 原酒 でした。酒の陣ではこの蔵に行かなかったので、飲んでいません。お酒の味はどっしりした旨みではないけど、後味に綺麗なうまみが残るのは山廃作りによる酸のせいかもしれません。このお酒は豚のソテーにぴったりでした

最後のお酒は純米吟醸かたふねです。酒米はなんだか記憶にないのですが、口に含むとぱっと味が広がり、後味はキレるわけではないけど、綺麗に広がるお酒でした。このお酒は最後の料理のリゾットにも合うものでした。

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次のお料理は豚のソテーです。このお料理に山廃の純米吟醸を出すところは、このお店のご主人が良くお酒が判っている証拠でしょう。確かご主人は利き酒師の資格を持っていたのではなかったかな。

最後の締めは息子さんが作った越端麗のお米を使ったリゾットです。酒米をリゾットにするのはここだけの業ではないでしょうか。越端麗のお米がうまいかどうかはよくわからないけど、リゾットの粒粒感とはぴったりの気がします。

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これだけのお酒とお料理で一人8500円でした。東京ではとても考えられない安さです。新潟酒の陣はもう来たくないけど、割烹土筆はまた来たいお店ですね。

板垣さんありがとうございました。また来ますからね。

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