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« 豊酒造(華燭)は一味も2味も違うお酒を目指しています | トップページ | 鏡山酒造は新しさを求めて頑張っています »

2018年5月 6日 (日)

今年の福井県の新酒まつりは大変でした

今年も福井県の酒造組合が主催する春の新酒まつりに参加してきました。場所は去年と同じ福井市内のフェニックス・プラザのフェニックス・プラザ大ホールで開催され、今年も去年と同じ24蔵の参加で、開催時間も13時30分から17時まででした。
 
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今年は開宴時間より少し前から入場させたので、あまり待ち時間がなく入場できたのですが、入場すると同時に黒龍酒造と加藤吉平商店の前には試飲するための行列がずらっと並んでしまい、ほとんどの人が開催の挨拶を聞いていない状態から始まりました。 

去年は初めての参加でしたので仕組みが良くわからないまま、開会の挨拶を聴いてから、列ができていない蔵を中心にいろいろな蔵のブースを回り、何とか7蔵を取り上げてブログに書きました。自分でも良くやったと思うほどで、それなりに充実した試飲を楽しみブログを書き上げることができました。その記録は下記のブログを見てください。 
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今年は去年とはだいぶ事情が違いました。きっと入場人数が去年よりかなり多かったのだと思います。今年は友人を連れての参加でしたので、僕も入場と同時に黒龍の前に並んで、黒龍の「しずく」を飲んでから、他の蔵を回り始めたのですが、今年はどの蔵にも人が並んでいるので、仕方なくそこに並んでブースの前できたらお酒を飲めるのですが、後ろに待っている人が大勢いるので、何か1杯飲んだらそこを離れざるを得ない状況でした。これではとても蔵元とお話したり、色々な種類のお酒を飲むことなどできる状況ではなかったので、とても取材にはなりませんでした。この状態が延々2時間くらい続くことになるので、疲れ果てて途中で休憩を取る始末でした。 

3時半を過ぎると少し人が減ってきましたので、ブースの蔵元とお話ししながらお酒を飲めるようになったので、少し気合を入直してブース巡りを開催しましたが、今度は思いがけないことが起こりました。それは蔵で用意したお酒が足りなくなり、人気のお酒が飲めなくなったのです。これではその蔵のお酒を紹介することはとても難しいことになります。その中でなんとか僕が気になった蔵だけをご紹介しますが、去年のような紹介記事にはならないことをはじめにお断りしておきます。
 
蔵の紹介をする前に来年以降の開催内容について開催者に注文を付けておきます。
 
1.ホールの大きさにあった人数に制限してください。
2.出品するお酒の紹介のパンフレットを造ってください。   
3.蔵ブースのレイアウトを地区別にするなどわかり易くしてくださ
     い  
4.会の終わりになるまで酒が無くならないように十分な量を確保
     してくだ さい。  
5.予算的にこれができないのであれば、入場料金のアップを検
     討してください。
 
僕の勝手な意見ですが、これができないようあれば来年からはこの会への参加をあきらめるつもりです。
 
それでは以下に4つの蔵を紹介します。
 
1.常山酒造
 
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写真お方は専務取締役で杜氏の常山晋平(とこやましんぺい)さんです。晋平さんは9代目の蔵元で、元の杜氏の栗山さんが退職したのを切っ掛けに、2015年から杜氏として酒造りを続けていますが、晋平さんになってどんな味になったのでしょうか。
 
実はこの会の前日に、40分程度の短い時間でしたが、特別に時間を割いてもらって蔵見学をさせていただきましたので、少し蔵の紹介をいたします。晋平さんから蔵の中身はSNSにはアップしないように言われていましたので、大丈夫だと思うところだけを少しだけ紹介させていただきます。 

蔵はJR福井駅から歩いて10分くらいのところの町中にあります。下の写真がお店の入り口です。この奥に蔵があります。この蔵は江戸時代の1804年にこの場所に創業したそうで、当初は「常祝」とか「羽二重正宗」の銘柄のお酒を造っていたそうです。現在の銘柄の「常山(じょうざん)」が誕生したのは1996年だそうです。

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この蔵は戦争中の福井空襲や昭和23年の福井地震で2度も蔵が無くなるトラブルを乗り越えてきた蔵で、写真の建屋1999年年に作り替えたものだそうです。この蔵の銘柄の「常山」が認めらてきたのは2002年から栗山雅明さんが杜氏になってからです。栗山さんは静岡県の浜松出身で「青島酒造」8年間酒造りを学んでからこの蔵に来て、辛口でどっしりしたお酒を中心にした酒造りをしてきました。そして2014年(25BY)で、定年で蔵を退職されますが、22BYと23BYでは連続して全国新酒鑑評会で金賞を取るまでになっています。 

晋平さんは現在33才ですが、2010年に蔵に戻って栗山さんのもとで酒造りを勉強し、2012年には国税局の造像試験所でみっちり研修を受けた後は本格的に酒造りを始めました。そして、栗山さんが定年になった25BYから満を持して杜氏として酒造りを始まます。栗山さんの造りを踏襲しつつ、米の旨みと奇麗さを兼ね備えたようなお酒へと変身したようです。
 
蔵の中はあまりお見せできませんが、2年前に蔵の中の土間や壁を全て塗りなおしたそうで、蔵に入った時に奇麗な蔵だなと思ったほどです。その代表的な場所は薮田の搾り機の部屋ですが、床は特殊な塗料で塗りなおしたほかプラズマクラスターを入れてカビの繁殖を抑える工夫をしていました。
 
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仕込み部屋のタンクはすべて真っ白な解放型タンクで、とても清潔感があふれていました。さらに搾りの部屋は5℃の空調が出きるようになっており、搾ったお酒はサーマルタンクで冷却をしながら澱引きして、その後瓶詰めして生酒はー5℃、火入れは+5℃の貯蔵をするなど徹底したコールドチェーンにこだわっているようでした。
 
この蔵の中を見るだけで、酒の品質がわかるような気がしていて、その証拠には去年の28BYで晋平さんとしては初めて金賞を取るまでになっています。
 
以上で蔵見学の紹介は終わりますが、春の新酒祭りでは飲んだお酒は写真んもないし、銘柄もよくわからず飲んだので、確かな紹介は出来ませんので、、蔵で試飲したお酒で紹介したいと思います。
 
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から純米大吟醸、超辛純米生60、霞純米吟醸です。 

1.常山 純米大吟醸  美山錦50%精米、福井酵母はFK-5です。マスカット系の香がするイソアミル系の爽やかなお酒でした。酸度は1.3~1.4でした。福井県産の美山錦をPRするために造ったそうです。
 
2.常山 純米生 山田錦60%精米 酵母は協会酵母1401で日本酒度は+8、酸度1.7のお酒です。飲んでみると確かに後味に辛さを感じますが、米の旨みがしっかりかんじて、後味の酸が奇麗に切ってくれるので、白身肴に合う感じがしました。このお酒がこの蔵のベースのお酒だと思います。
 
3.霞 純米吟醸 1回火入れ 麹米が山田錦50%精米、掛米が山田錦60%精米の純米吟醸で酵母は協会1801と自社酵母のブレンドです。飲んでみると旨みを感じるけど、カプ系の香りのする華やかなお酒でした。少し流行り系のお酒を造ったようです。
 
この蔵のお酒で共通に感じるのはテクスチャのやさしさで、仕込み水の軟水の良さを馬無引き出して、その上にお米の旨みを載せていながら切れを出しているお酒のように感じます。どのおお酒を飲んでも良さが感じられる造りで、今後どのように変化していくのかが楽しむ蔵でした。
 
.株式会社 越の磯
 
今まで福井の会に参加していて、この蔵の存在を今回初めて知りました。この蔵はえちぜん鉄道三国芦原線の日華化学駅前にある蔵で、創業は1909年ですからそれほど古い蔵ではありません。昔は福井県越前岬の突端に位置していた越廼村というところで蔵造りをしていたので、越の磯という名前を付けたようです。
 
インターネットで調べてみてもあまり古いことには触れておらず、地ビール製造で有名な蔵のようです。写真お方は専務取締役で杜氏の磯見邦博さんです。邦博さんは東京農大を卒業されて、最初は日本酒をメインに造りをしていたそうですが、1994年の細川内閣の時の酒造法の改正で、ビールの醸造免許を2千KLから60KLに引き下げられて、地ビールが各地で作られるようになったので、ビール造りを思いついたそうです。いろいろ検討した結果、福井県産の六条大麦に目を付けて、1998年から地ビール「越前福井浪漫麦酒」の醸造を始めました。
 
生産高は日本酒が400石で、ビールはそれより少ないけれども、2010年に香港の情報誌のビール特集で、大手メーカーのビールを抑えて人気第1位になってから、海外でも注目されるようになったようです。
 
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61rmxg9twql__sl1000_日本酒はあまり多くの酒類は造っていないようですが、この日は一期一会という純米大吟醸山田錦33%精米と大吟醸山田錦40%精米の2種類をいただきました。両方とも少し熟成させているようで、テクスチャーが良くて、とろりと口の中になじむいいお酒でした。この会ではあっという間になくなったようで、後半に行ったらもうありませんでしたので、他のお酒を持ってもらいました。 

持っていただいたお酒は五百万石60%精米の寒仕込の純米酒の越廼磯です。今年から名前を変えて新しく出したお酒のようで、本醸造もあるようです。
 
インターネットで見る限り、この蔵のお酒は自社のオンラインショップや流通経路での販売が多く、特定の小売店ではどこで売っているのかよくわからなかったです。でも、お酒の味はそこそこ良いと思いました。
 
3.吉田酒造
 
この蔵については去年のブログに書きましたので、、下のURLをクリックして見てください。http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-2f64.html
 
この時は社長の由香里さんと亡くなった智彦さんを取り上げましたので、今回は今期から新しく杜氏となって頑張っている娘さんの吉田真子さんのことを少しご紹介しましょう。真子さんは関西大学に行っていたそうですが、父が体調を崩したことから卒業後蔵に戻って酒造りの道に入ったそうです。まるまる2期の造りをした後、知人の伝手で去年5月に立ち上がったばかりの北海道の新しい酒造会社の「上川大雪酒造」の川端杜氏の下で、Makuakeクラウドファンディングの試験醸造を一緒に経験することにより酒造りの勉強をした後、蔵に戻って29BYから杜氏として酒造りをしています。 
 
下の写真が真子さんで24歳だそうですから、日本最年少女性だそうです。クラウドファンディングで有名なMakuakeが、今年の1月から4月まで真子さんのお酒を取り上げて、ファンディングの募集をしていた時の写真を拝借しました。  
 
最近ではテレビにも取り上げられて一躍注目を浴びていますので、急に有名な人になりましたね
 
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この蔵は父親の智彦さんが一昨年に急死されて大変だったのですが、奥様の由香里さんが社長になるとともに、長女の吉田祥子さんが営業を担当し、祥子さんの旦那様の吉田大貴(養子)が真子さんを支援する製造を担当し、家族で力を合わせて頑張っているのです。こんな蔵はみんなで応援したいですね
 
下の写真は新酒まつりの会場におられた由香里さんと大貴さんです。大貴さんは鹿児島出身で東京のある会社に勤めていた時に祥子さんと出会って結婚したそうです。子供の時は雪など見たこともない生活だったそうですが、今では寒い冬の中で酒造りをしているそうですが、楽しいそうです。頑張ってください。
 
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祥子さんは当日は会場におられませんでした。それは翌日から東京池袋の東武デパートでの試飲販売会に出席するためだそうです。僕は翌日東武デパートに駆けつけて、祥子さんにご挨拶した後、真子さんが造ったお酒を試飲し、下記の純米大吟醸を購入しました。
 
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このお酒は純米大吟醸吉峯です。智彦さんが苦労して造った地元の山田錦45%精米のお酒ですが、香りはカプロン酸エチルの香ですが穏やかです。口に含むと奇麗な甘みが広がり奇麗に消えていくのですが、穏やかな辛みを感じながら少し余韻を残しながら消えていくお酒でした。いかにも女性らしいさわやか系の大吟醸に思えました。僕の感覚では日本酒度は1.5、酸度1.3という感じでしょうか。
 
このお酒は会場にはありませんでしたし、会場ではどんなお酒を飲んだかよく覚えていません。
 
4.田邊酒造
 
この蔵はこの会の最後の最後に訪れましたが、会場には専務取締役の田邊啓朗(たばべひろあき)さんがおられました。この蔵は去年蔵訪問をしていますので、蔵の詳細はそちらをご覧ください。
http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-ea66.html

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蔵見学した時は弟の田邊丈路さんが対応していただいたたので、僕が蔵見学したことは知らなかったようです。啓朗さんは東京の明治学院大学を卒業後蔵に戻ったのですが、弟の丈路さんの方が早く蔵に戻っていたので、造りは弟に任せて自分は営業をしているそうです。この兄弟のコンビはなかなかのものだと思います。 

Dsc00439持っていただいたのは少し面白いお酒です。福井県立大学との共同研究で生まれた酒で、梅肉や紅梅液を販売する高野吉平商店の梅壺から採取した天然梅酵母を使った酒だそうです
 
原料米五百万石70%精米、アルコール度数12度、日本酒度-35、酸度3.5のお酒「プリュネ」です。飲んでみると、甘酸っぱい中に米の旨みを感じるお酒でした。
 
日本酒の可能性を探る試みの一環として行ったそうです。
 
以上で福井春の新酒まつりの報告を終わりますが、あまり蔵の紹介ができなくてすみませんでした。でも少しは面白いネタを紹介したつもりです。 

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