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2018年5月26日 (土)

基峰鶴の蔵元との会は驚きの会でした

4月の最初の日曜でしたが、南小岩にある「なだや酒店」の渡部知佳が企画した会で、南澤正昭シェアしてFacebookでご案内していただいた会がありましたので参加しました。この会は佐賀県の基山商店(基峰鶴)の女将さんの小森綾子(りょうこ)さんをお呼びしての会でしたが、基峰鶴という酒は飲んだことがないけど、女性の蔵元さんが来るということで興味がわいたので申し込んだ次第です。 

日曜日の13時にJR小岩の栃錦関の銅像の前に集合というだけで、どこに行くのかも、何時から日本酒の会が開かれるのかもわからず(実際には柴又のイタリアンレストランで15:30から行うと書いてあったのですが、僕がよく読まなかっただけのようです)、行ってみるとそれらしい人が誰もいないし、時間になっても渡部さんも南澤さんも現れないし、間違えたかなと思っていたら、渡部さんがにこやかに現れてほっとしました.。南澤さんは体調が悪くて欠席とのことでした。小森綾子もおられましたので、ここで初めてご挨拶しました。 

そこで、ここから柴又の帝釈天までバスで移動したあと帝釈天に行ってからイタリアンレストランに行くことを初めて知りました。簡単に言えば柴又帝釈天の観光付き日本酒の会だということが判り驚いたのですが、柴又の帝釈天は単にお参りするだけでなく、結構観光できるところが多いのにまたまた驚いてしまいました。知らない方も多いと思いますので、日本酒の会の紹介の前に、ちょっとそれをご紹介します。 

<柴又帝釈天> 

柴又帝釈天は映画「男はつらいよ」の主人公のフーテンの寅さんの出身地として有名なとことですが、帝釈天はどんなところであるかは良く知りませんでした。ちょっとインターネットで調べてみると帝釈天とはもともとインドの最古の経典の中では軍神と呼ばれた神様で、仏教の中では守護神としてあがめられている神様のようです。この守護神は仏の教えを信仰し従うものは病難や火難などの災難に逢えば、帝釈天が必ず守護し、悪魔を除き退散してくれると言われており、古くから厄除けのご利益があると信じられてきたようです。 

この帝釈天の板本尊が安置されているのが帝釈堂で、正式名称は経栄山題経寺という日蓮宗の寺院で、この寺ができたのが江戸時代の初期ですが、現在の帝釈堂の内殿は大正4年に、拝殿は昭和4年に完成したそうです。 

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<彫刻ギャラリー> 

帝釈堂内殿の外部は東・北・西の全面が装飾彫刻で覆われており、法華経に説かれる代表的な説話10話を選び視覚化したもので、大正11年(1922年)から昭和9年(1934年)にかけて、加藤寅之助ら10人の彫刻師が1面ずつ分担制作したそうです。 

この羽目板の中央の段には十二支と天人、下方の段には千羽鶴が表され、高欄(縁)より下の部分には花鳥および亀を浮き彫りで表わしています。これらの彫刻を保護するため、内殿は建物ごとガラスの壁で覆われ、見学者用の通路を設け、「彫刻ギャラリー」と称して一般公開しています。 

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たまたまこの彫刻ギャラリーのガイドをしている人にお会いして、お聞きすることができましたが、本格的に行われたのは関東大震災以降で、材料を調達するのも、職人を集めるのも大変だったそうです。1枚の板の大きさは縦1.3m、横2.3m、厚み20cmもあり、表面から少しずつ掘っていくのですが、立体構造になっているので最後はどうやって掘るのか想像できないほど、ただただ感心してしまい、本当は色々触りたくなるほど感激しました。見たことのない人は是非行ってみてください。法華経を知らなくても十分楽しめます。 

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<大客殿と大庭園(邃渓園)> 

帝釈堂に内殿にある彫刻ギャラリーを見終わったらそのまま廊下を通って大客殿に行けます。大客殿は大きな座敷を4部屋を一列に配した総檜造りの平屋建てが特徴で、昭和10年に完成しました。その建屋から眺める日本庭園は邃渓園と呼ばれ、大客殿の竣工に合わせて造られ始め、少しずつ手を加えながら昭和40年に現在の形となり、2016年には東京都指定名勝庭園に指定されています。 

庭園が回廊でゆっくり楽しめるようにデザインされており、下の写真は一番奥の回廊からから大客殿を眺めた時の写真です。奥に大客殿が見えますね。大客殿と彫刻ギャラリー両方で400円ですから大変割安です。

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<帝釈天参道> 

柴又駅から帝釈天に向かう参道で、なかなかの風情ですね。寅さんに関するお土産がたくさん売られていました。 

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<ピッツェリア・ルナ・エ・トルチェ> 

柴又帝釈天の観光も終わり、柴又駅のすぐそばのイタリアンレストラン「ピッツェリア・ルナ・エ・トルチェ」で基山商店(基峰鶴)の女将さんの小森綾子(りょうこ)さんを囲んでの日本酒の会が始まりました。実は綾子さんは小岩駅から柴又帝釈天の観光もご一緒でした。下の写真はお店の入り口の写真です。 

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お店は本格的なイタリアン料理店で、ナポリからピザを焼く釜を輸入したほどの凝りようです。この窯の燃料は薪ですから本格的なもので、こんな窯を持っているお店は日本広と言えども少ないと思います。

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下の写真は鶴見さんのブログに載っていた写真をお借りしました。右から中央の方がこのお店の店長に鶴見直人さんで、右の方が蔵元の小森さん、左の方がなだやの渡部さんです。みんないい顔していますね。 

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鶴見直人さんは柴又そだちですが、辻料理師専門学校のフランス校を卒業したあと、フランス料理店で研修を積んでいる時に、縁があってイタリア料理に興味を持ってイタリアナポリのピッツアが気に入って数々の有名店で修業をし、ついに柴又にお店を持つことになったそうです。現在は日本ナポリピッツア職人協会の一員となり、、ピッツアの技術向上や普及に努めているそうです。また、本場にはナポリピッツア職人協会があってそこにも属しているそうです。 

写真の釜はナポリから船便で50日かけて横浜に運び、そこから10トントラックで柴又まで運んだそうですが、イタリア人らしく全く梱包もなく裸でついたそうですが、無事何事もなく動いたようです。 

僕たちはピッツアとは呼ばないでピザと呼ぶことが多いようですが、もともとナポリ生まれのピッツアがアメリカにわたっていろいろな形になってから日本にピザの名前で輸入されたので、この方が有名になっていますが、本場のピザはピッツアと呼ばないといけないようです。この日に頂いたピッツアをお見せします。旨そうでしょう。具が生地の上に載っているだけでなく包み込むようになっていました。

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鶴見さんの夢は全国大会で優勝して、ナポリに行くことだそうです。今年は入賞だたようですから、近いうちに実現するかもね。そうなったら盛大にお祝いするそうです。 

<基山商店について> 

基山商店は福岡市から南に約20㎞くらい下がった福岡県との県境にある佐賀県の基山町にある蔵です。創業は明治の初期に地主数名が共同で酒造りを始め、その後小森初蔵さんが一人で引き受けた後小森商店として酒造りをしていましたが、大正9年に現在の合資会社基山商店となっています。その後、地元に愛され、親しまれる酒を造ってきた蔵ですが、杜氏は肥後杜氏の鶴田岩一さんが担当してきました。 

蔵の社長は2代目当主の小森純一ですが、確か2005年から2017年まで基山町の町長をしていたのようで、なかなか蔵の仕事に手が回らなかったようです。息子の小森健一郎が2001年に東京農大の醸造学部を卒業後、奈良県の梅乃宿酒造で1年半修行して、2002年に蔵に戻ってきて鶴田杜氏のもとで酒造りをしていましたが、父の町長の仕事が忙しくなったことから、蔵を閉めようという話が持ち上がった時に、長女の綾子(りょうこ)さんが、店の販売を担当することになったようです。 

綾子(りょうこ)さんは結婚されて20年くらい専業主婦をしていたのですが、100年近く続けてきた蔵を閉めるのは忍びないと思い、弟と手を組んで蔵の仕事を始めたのが2013年で、もう5年になりますが、すっかり板についている感じですね。健一郎さんは2015年から杜氏兼専務取締役として、綾子さんは営業販売部長として活躍されています。 

写真の方が綾子さんです。蔵の生産量は350石と小さいので、なかなか東京の酒屋さんでは買えるところが少ないようですが、数少ない酒屋の中になだやが選ばれるなんて、渡部さんは先見の目があるなと思ったんですが、色々聞いてみると渡部さんは奇麗な綾子さんに惹かれて食いついたようで、下心満杯の渡部さんでした。

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この会が始まった経緯は渡部さんが小岩のあるピザ屋でここのピザおいしいねと店長に行ったら、柴又のピザ屋にはとてもかなわないと教えてくれたので、渡部さんがここにきて店長と仲良くなったのが始まりですが、この会が鶴見さんが柴又の店でピッツアを食べながらの日本酒の会をやりたいと渡部さんに声をかけたのがきっかけで、今回が第1回目だそうです。 

<基峰鶴のお酒の紹介>

ですからお酒はすべて渡部さんが料理に合わせて用意したのですが、基峰鶴はたった4種類で他に8種類のお酒を飲む会になったのですが、僕の目的が基峰鶴のお酒なので、それだけを紹介することにしました。 

1.基峰鶴 純米大吟醸 きたしずく 生 

Dsc_0753きたしずくは北海道で2013年に開発された酒造好適米で、親に雄町とほしのゆめの交配種であるF1と吟風を掛け合わせてて造ったお米で、吟風より酒質は落ちるが蛋白質が少ないので、雑味が少ないけど耐寒冷が強く育てやすいお米のようです。 

このきたしずく40%精米した純米大吟醸の生酒です。飲んでみるとしっかりした味とは言えないけど、奇麗な味わいが広がり、余韻も残るバランスのいいお酒でした 

この蔵の酵母は9号系がベースですが、純米吟醸以上はM310を入れて、香りを出すようにしているようです。このお酒なら首都圏でもOKだなと思いました。  

2.基峰鶴 純米吟醸 山田錦 生 

Dsc_0755この蔵では25年くらい前から地元産の山田錦を使いたいと、基山町の農家に依頼して契約栽培をしています。この山田錦を50%精米した純米吟醸です。 

飲んでみると、さすが山田錦ですね、うま味とふくらみを感じるおさけでした。香りはきたしずくの方が強く感じたけど、酸はこちらの方が少し多いような気がしました。お米によって味わいの出方が違うので、それに合わせた酸のバランスを取っているものと思われます。 

2017年からフランスの地で、フランス人によるフランス人のための日本酒の会が開かれましたが、そこでプラチナ賞に選ばれたお酒だそうです。  

3.基峰鶴 純米吟醸 レイホウ 生 

Dsc_0759レイホウは昭和44年に安定して数量が取れる飯米として開発され、昭和40年代には九州全体に普及しましたが、食味と耐病性に劣ることから徐々に減少し、最近は酒造用に栽培されてきたようですが、後で開発された夢一献に圧され気味とのことです。 

この蔵ではレイホウとの相性が良いので、昔からつかってきたようですが、飲んでみるとそこそこおいしいお酒でした。華やかではないけど、癖のない飲みやすいお酒で、普段呑みには良いのかもしれないと思いました。 

レイホウは飯米なので50%磨くことは少ないですが、50%精米の純米吟醸を出しているのは蔵の実力かもしれはないと思いました。  

4.基峰鶴 純米吟醸 雄町 生

Dsc_0761このお酒は55%精米の雄町の純米吟醸です。雄町と言えば山田錦の親にあたる古い生まれの米だけど、雄町ストと言われる人が大勢いるほど有名な酒造好適米です。雄町は造り手により、色々な味わいを出せるお米と言われているので、どんな味わいか興味がありました。 

飲んでみると上記の3つの酒とはバランスが違い、旨が口に含んだ時にすぐ立ち上がるのではなく、少し後ろに来るのでアミノ酸が多いのかなと思っていたら、これは蔵で1年熟成したお酒なのが判りました。それならこのバランスになったのは理解できます。

杜氏の弟さんが造りたてのお酒が奇麗すぎたので熟成させたそうですが、生なので熟成が少し進み過ぎたのかもしれません。特に温度が上がると重たく感じました。 

雄町は難しいけどやりがいのあるお酒なので、これからもチャレンジしてください。僭越ですが、雄町の酒としては茨城県の結城酒造の結を是非飲んでみてください。絶対に参考になると思います。 

以上で飲んだお酒の紹介は終わりますが、この蔵のお酒は派手さはないけど柔らかさを持ったバランスの良いお酒を目指していることはわかりましたが、もう一つきらりの光るものがほしい気がしました。。よろしくお願いします。 

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2018年5月17日 (木)

鏡山酒造は新しさを求めて頑張っています

古いことで申し訳ありませんが3月の中旬に八芳園内にある日本料理の槐樹で第22回の蔵元さんと一緒に日本酒を楽しむ会が開かれましたので参加してきました。今回は川越市にある小江戸鏡山酒造の営業部長の五十嵐昭洋さんをお招きしての会でした。昭洋さんは営業部長で、現社長は五十嵐さんのお兄さんの五十嵐智勇さんのようですが、智勇さんは天覧山を醸している五十嵐酒造の蔵元社長ですから、昭洋さんは実質小江戸鏡山酒造の社長と言える方だと思います。 

僕が鏡山酒造を知ったのは2013年の神田の醇の日本酒の会で初めてお会いしたので、その時のことは下記のブログに書いてありますのでご覧ください。

http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-6adf.html 

<小江戸鏡山の創立の経緯> 

このブログを読めばこの蔵ができたいきさつなどは大体わかりますが、改めて整理してみます。川越には昔から鏡山酒造という蔵がありましたが、2000年に急所廃業することになりました。川越は昔から小江戸と言われたほど、伝統ある町で蔵造りの街並みや菓子屋横丁など和の文化を持った町でここに酒蔵がないのは寂しいと立ち上がったのが五十嵐昭洋さんだったのです。 

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昭洋さんは五十嵐酒造の次男として育ちましたが、兄がいたので蔵を継ぐつもりもなく、酒造りをするつもりはなかったそうで、大学を卒業してからヤナセ自動車の販売をしていたそうです。もちろん蔵の再建には川越に住む多くの人の支援と協力があった出来たのですが、もともとの鏡山酒造があった場所は別の事業の場所に充てられていて利用することができなかったので、場所選びが大変だったそうです。そんな時に川越にある老舗の醤油蔵の一角を酒蔵として借りくことが決まったそうで、この地に2007年小江戸鏡山が誕生することになります。 

酒蔵造りにはまずは仕込み水が大切なのですが、醤油蔵にはきれいな湧水があったのは幸いしたのですが、そこに酒蔵を立てるには大きな問題がありました。それは醤油蔵が使っている麹菌も酵母菌も酒蔵が使う菌とは相いれないものでしたので、その影響を断ち切ることが大変だったそうです。醤油の生産初期には大量菌が空中に放散されるので、酒蔵が醤油蔵のそばに建設することはあり得ないことだそうです。 

ここまでは槐樹の会で昭洋さんから聞いた話ですが、実際にどんな蔵になっているのかとても興味深かったので、後日5月の連休明けに蔵を見学させていただきましたので、まずそれを紹介します。 

<小江戸鏡山の蔵見学> 

蔵は西武新宿線の終点の本川越駅から蔵の並木通りを北に向けで1㎞程北に行った仲町の交差点を左に曲がったところにある松本醤油商店の右側の建物です。下の写真は販売店ですが、お酒と醤油の両方を売っているお店になっています。右側の建屋に小江戸川越自家製面と書いてありますが、人気のラーメン屋さんだそうです。 

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鏡山の蔵はこの鉄筋コンクリート造りの奥にあり、テニスコート1面くらいの広さだそうです。下の写真は松本醤油の入り口から見た鏡山酒造の建屋です。窓のない鉄筋コンクリート造りなのはわかりますが、全容はわかりません。

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この建屋の裏側にまわると蔵の全容が見えてきます。ここの写真を撮り忘れましたので、グーグルマップのストリートビューからお借りしました。この建屋が蔵の裏側で、こちらには小さな窓がついていますが、とても密閉性の良い鉄筋コンクリート造りなのが良くわかります。

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それでは中に入ってみましょう。訪問した時はたまたま新酒の生酒の出荷にぶつかったので蔵の中に販売前のお酒が山積になっていたので、ちょっと普段より雑然としているのは仕方がないですね。 

では蔵のの中に入ってみます。下の写真は洗い場で、洗米機が奥に見えます。袋などの選択等の大潟洗濯機がドンと置いてありました。奥に見える窓は一般見学者のためのものです

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このステンレス製の扉が麹室の入り口です。

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麹室の中も見せていただきました。壁は奇麗な杉製の板張りで、とてもきれいな室でした。麹造りの効率を考えると2室欲しいですね。 

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ここが仕込み室で2200Lのサーマルタンクが6基ありましたが、一つは仕込み水用で、もう一つは出荷のための貯蔵用のようでした。通常は1週間で1タンクの仕込みで、総米600kgで、1200Ⅼ(1升瓶660本)のお酒ができるようです。確かに4つのタンクがあれば、まわせますが、3期醸造のはずなので、1か月4造りの9か月だと計算上約250石しかできないことになるけど、400石の生産となると1週間2本の醸造もやっているのでしょうね。そうなるとタンクも6本フル稼働せざるをえないと思うけど、どのようにしているのかはお聞きしませんでした。でも生産スケジュール管理が大切なことはわかります。

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下の写真は仕込み室の2階のフロアです。とても作業のしやすい環境で、完全にコンクリート製の壁に囲まれていました。

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搾りは小型の槽が2台用意されていて、1タンクのお酒を同時に2台の槽で絞るようで、ある程度搾ったら、袋を積み替えて1台の槽で搾るそうですが、油圧式でないので粕の比率が多くなるそうです。

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以上で蔵の紹介は終わりますが、確かに狭い場所での酒造りですが、造りに支障があるようには思えませんでした。強いて言えば槽を薮田式に変えた方が効率的なような気がすいました。もう一つは床や壁を特殊塗装することにより清潔性を上げるとか、へパフィルターを使ってより奇麗な空気の取入れをすれば、もっといいお酒ができるような気がしましたが、今のままでも十分おいしいお酒を造れる環境にあることはわかりました 

<槐樹で飲んだお酒の紹介> 

今回は5種類のお酒をいただきました。この蔵のお酒の生産量は3期醸造で年間400石だそうで、辛みや渋みを抑えた芳醇でやや甘口のお酒を目指しているそうです。杜氏は柿沼和洋さんが創業以来ずっと担当してきており、造りは蔵人3人と季節パートで頑張っているそうですが、忙しい時期は五十嵐さんもお手伝いするそうです。 

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1.ワイン酵母仕込み 純米酒 

Dsc00366_2このお酒はワイン酵母を使ったお酒で、原料米は一般米(彩のみのり)60%精米、アルコール度数13度のお酒です。この蔵はラベルに酒質を一切公開していませんが、SSIの報告では75%精米と書いてありましたが、最近変わったのかもしれません。 

このお酒は半年くらいの熟成しかしていませんが、やや色がついていて、飲んでみると香りはワインの果実香とお酢に近い香りが混ざった香りで、甘くて酸っぱいお酒でした。 

酸度は不明ですが、3.0以上はありそうで、コハク酸が通常の倍以上あるそうです。油性分の多いお料理にはぴったりではないかと思いました。 

2.純米無濾過生原酒 雄町 3.純米吟醸 澱がらみ 

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2番のお酒は右側の白いラベルに赤い文字の鏡山と書いている雄町60%精米の純米酒です。3月の段階ではまだ販売前のお酒で、タンクから直汲みして持ってきたお酒だそうです。ですからやや澱がらみで、シュワシュワ感もあるお酒でした。 

アルコール度数は17度もあるしっかりした甘みがあるお酒で、雄町らしさを出すにはもう少し奇麗さがいるかなと思いました。でも雄町らしいパワーはあったと思います。 

3番のお酒は黒いラベルに銀色の鏡山と書いてるお酒で、玉栄50%精米の純米吟醸です。玉栄は滋賀県お米ですが、もともと近江との関係があって使っているとのことでした。飲んでみるとアルコール度数は16度ですが、厚みがしっかりあって、後味に若干の渋みがあるので、コクのあるお酒に感じました。

4.斗瓶どり滴酒 5.純米酒 澱がらみ 

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4番のお酒は薄い黄色のラベルに金の鏡山と書かれた大吟醸です。埼玉県で開発されたさけ武蔵35%精米の大吟醸斗瓶どり雫酒です。さけ武蔵は埼玉県が開発した最初の酒造好適米で、12年の歳月をかけて2004年に発表され、今では熊谷周辺で主に栽培されているお米です。改良八反流れと五百万石のDNAを持つ若水ををかけ合わせて造られたものです。 

酵母はM310を使ったそうです。飲んでみると確かに奇麗な味わいになっているものの、やや膨らみが足りないような気がしました。この蔵は25BYで初めて全国新酒鑑評会で金賞を取りましたが、その時のお米は山田錦でしたので、まだ全国新酒鑑評会で金賞を取っていないさけ武蔵で金賞を取るべくチャレンジしているそうです。さけ武蔵は扱いにくいお米で、溶けやすいのにすぐ固まる傾向があって、これで賞を取るのは大変だそうです。でも着実にレベルは上がってきているので、近いうちに目的が達成されることを期待しています。 29BYの全国新酒鑑評会では入賞で、惜しくも金賞を逃しました。

5番のお酒は薄黄色いラベルに緑の鏡山と書かれた澱がらみの純米酒です。原料米はさけ武蔵60%精米で、酵母は協会1801酵母だそうです。飲んでみるとカプロン酸エチルの香りはするけど、それほど強くはなく、含んだ時にふくらみを感じるので、これは良いと思いました。もしかしたらさけ武蔵はM310より1801酵母の方が合うのかなと思いました。素人考えですが・・・・

以上で飲んだお酒の紹介は終わりますが、山田錦をやめてあくまでも埼玉県産のさけ武蔵にこだわるのはとてもいいことだと思いますので、これからもチャレンジを続けてください。この蔵が最も得意としているお酒の味は軽やかできれいなお酒ではなく、味わいのある甘口系のお酒だけに後味の切れだけは大切にしてもらいたいと思っています。

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2018年5月 6日 (日)

今年の福井県の新酒まつりは大変でした

今年も福井県の酒造組合が主催する春の新酒まつりに参加してきました。場所は去年と同じ福井市内のフェニックス・プラザのフェニックス・プラザ大ホールで開催され、今年も去年と同じ24蔵の参加で、開催時間も13時30分から17時まででした。
 
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今年は開宴時間より少し前から入場させたので、あまり待ち時間がなく入場できたのですが、入場すると同時に黒龍酒造と加藤吉平商店の前には試飲するための行列がずらっと並んでしまい、ほとんどの人が開催の挨拶を聞いていない状態から始まりました。 

去年は初めての参加でしたので仕組みが良くわからないまま、開会の挨拶を聴いてから、列ができていない蔵を中心にいろいろな蔵のブースを回り、何とか7蔵を取り上げてブログに書きました。自分でも良くやったと思うほどで、それなりに充実した試飲を楽しみブログを書き上げることができました。その記録は下記のブログを見てください。 
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今年は去年とはだいぶ事情が違いました。きっと入場人数が去年よりかなり多かったのだと思います。今年は友人を連れての参加でしたので、僕も入場と同時に黒龍の前に並んで、黒龍の「しずく」を飲んでから、他の蔵を回り始めたのですが、今年はどの蔵にも人が並んでいるので、仕方なくそこに並んでブースの前できたらお酒を飲めるのですが、後ろに待っている人が大勢いるので、何か1杯飲んだらそこを離れざるを得ない状況でした。これではとても蔵元とお話したり、色々な種類のお酒を飲むことなどできる状況ではなかったので、とても取材にはなりませんでした。この状態が延々2時間くらい続くことになるので、疲れ果てて途中で休憩を取る始末でした。 

3時半を過ぎると少し人が減ってきましたので、ブースの蔵元とお話ししながらお酒を飲めるようになったので、少し気合を入直してブース巡りを開催しましたが、今度は思いがけないことが起こりました。それは蔵で用意したお酒が足りなくなり、人気のお酒が飲めなくなったのです。これではその蔵のお酒を紹介することはとても難しいことになります。その中でなんとか僕が気になった蔵だけをご紹介しますが、去年のような紹介記事にはならないことをはじめにお断りしておきます。
 
蔵の紹介をする前に来年以降の開催内容について開催者に注文を付けておきます。
 
1.ホールの大きさにあった人数に制限してください。
2.出品するお酒の紹介のパンフレットを造ってください。   
3.蔵ブースのレイアウトを地区別にするなどわかり易くしてくださ
     い  
4.会の終わりになるまで酒が無くならないように十分な量を確保
     してくだ さい。  
5.予算的にこれができないのであれば、入場料金のアップを検
     討してください。
 
僕の勝手な意見ですが、これができないようあれば来年からはこの会への参加をあきらめるつもりです。
 
それでは以下に4つの蔵を紹介します。
 
1.常山酒造
 
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写真お方は専務取締役で杜氏の常山晋平(とこやましんぺい)さんです。晋平さんは9代目の蔵元で、元の杜氏の栗山さんが退職したのを切っ掛けに、2015年から杜氏として酒造りを続けていますが、晋平さんになってどんな味になったのでしょうか。
 
実はこの会の前日に、40分程度の短い時間でしたが、特別に時間を割いてもらって蔵見学をさせていただきましたので、少し蔵の紹介をいたします。晋平さんから蔵の中身はSNSにはアップしないように言われていましたので、大丈夫だと思うところだけを少しだけ紹介させていただきます。 

蔵はJR福井駅から歩いて10分くらいのところの町中にあります。下の写真がお店の入り口です。この奥に蔵があります。この蔵は江戸時代の1804年にこの場所に創業したそうで、当初は「常祝」とか「羽二重正宗」の銘柄のお酒を造っていたそうです。現在の銘柄の「常山(じょうざん)」が誕生したのは1996年だそうです。

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この蔵は戦争中の福井空襲や昭和23年の福井地震で2度も蔵が無くなるトラブルを乗り越えてきた蔵で、写真の建屋1999年年に作り替えたものだそうです。この蔵の銘柄の「常山」が認めらてきたのは2002年から栗山雅明さんが杜氏になってからです。栗山さんは静岡県の浜松出身で「青島酒造」8年間酒造りを学んでからこの蔵に来て、辛口でどっしりしたお酒を中心にした酒造りをしてきました。そして2014年(25BY)で、定年で蔵を退職されますが、22BYと23BYでは連続して全国新酒鑑評会で金賞を取るまでになっています。 

晋平さんは現在33才ですが、2010年に蔵に戻って栗山さんのもとで酒造りを勉強し、2012年には国税局の造像試験所でみっちり研修を受けた後は本格的に酒造りを始めました。そして、栗山さんが定年になった25BYから満を持して杜氏として酒造りを始まます。栗山さんの造りを踏襲しつつ、米の旨みと奇麗さを兼ね備えたようなお酒へと変身したようです。
 
蔵の中はあまりお見せできませんが、2年前に蔵の中の土間や壁を全て塗りなおしたそうで、蔵に入った時に奇麗な蔵だなと思ったほどです。その代表的な場所は薮田の搾り機の部屋ですが、床は特殊な塗料で塗りなおしたほかプラズマクラスターを入れてカビの繁殖を抑える工夫をしていました。
 
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仕込み部屋のタンクはすべて真っ白な解放型タンクで、とても清潔感があふれていました。さらに搾りの部屋は5℃の空調が出きるようになっており、搾ったお酒はサーマルタンクで冷却をしながら澱引きして、その後瓶詰めして生酒はー5℃、火入れは+5℃の貯蔵をするなど徹底したコールドチェーンにこだわっているようでした。
 
この蔵の中を見るだけで、酒の品質がわかるような気がしていて、その証拠には去年の28BYで晋平さんとしては初めて金賞を取るまでになっています。
 
以上で蔵見学の紹介は終わりますが、春の新酒祭りでは飲んだお酒は写真んもないし、銘柄もよくわからず飲んだので、確かな紹介は出来ませんので、、蔵で試飲したお酒で紹介したいと思います。
 
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から純米大吟醸、超辛純米生60、霞純米吟醸です。 

1.常山 純米大吟醸  美山錦50%精米、福井酵母はFK-5です。マスカット系の香がするイソアミル系の爽やかなお酒でした。酸度は1.3~1.4でした。福井県産の美山錦をPRするために造ったそうです。
 
2.常山 純米生 山田錦60%精米 酵母は協会酵母1401で日本酒度は+8、酸度1.7のお酒です。飲んでみると確かに後味に辛さを感じますが、米の旨みがしっかりかんじて、後味の酸が奇麗に切ってくれるので、白身肴に合う感じがしました。このお酒がこの蔵のベースのお酒だと思います。
 
3.霞 純米吟醸 1回火入れ 麹米が山田錦50%精米、掛米が山田錦60%精米の純米吟醸で酵母は協会1801と自社酵母のブレンドです。飲んでみると旨みを感じるけど、カプ系の香りのする華やかなお酒でした。少し流行り系のお酒を造ったようです。
 
この蔵のお酒で共通に感じるのはテクスチャのやさしさで、仕込み水の軟水の良さを馬無引き出して、その上にお米の旨みを載せていながら切れを出しているお酒のように感じます。どのおお酒を飲んでも良さが感じられる造りで、今後どのように変化していくのかが楽しむ蔵でした。
 
.株式会社 越の磯
 
今まで福井の会に参加していて、この蔵の存在を今回初めて知りました。この蔵はえちぜん鉄道三国芦原線の日華化学駅前にある蔵で、創業は1909年ですからそれほど古い蔵ではありません。昔は福井県越前岬の突端に位置していた越廼村というところで蔵造りをしていたので、越の磯という名前を付けたようです。
 
インターネットで調べてみてもあまり古いことには触れておらず、地ビール製造で有名な蔵のようです。写真お方は専務取締役で杜氏の磯見邦博さんです。邦博さんは東京農大を卒業されて、最初は日本酒をメインに造りをしていたそうですが、1994年の細川内閣の時の酒造法の改正で、ビールの醸造免許を2千KLから60KLに引き下げられて、地ビールが各地で作られるようになったので、ビール造りを思いついたそうです。いろいろ検討した結果、福井県産の六条大麦に目を付けて、1998年から地ビール「越前福井浪漫麦酒」の醸造を始めました。
 
生産高は日本酒が400石で、ビールはそれより少ないけれども、2010年に香港の情報誌のビール特集で、大手メーカーのビールを抑えて人気第1位になってから、海外でも注目されるようになったようです。
 
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61rmxg9twql__sl1000_日本酒はあまり多くの酒類は造っていないようですが、この日は一期一会という純米大吟醸山田錦33%精米と大吟醸山田錦40%精米の2種類をいただきました。両方とも少し熟成させているようで、テクスチャーが良くて、とろりと口の中になじむいいお酒でした。この会ではあっという間になくなったようで、後半に行ったらもうありませんでしたので、他のお酒を持ってもらいました。 

持っていただいたお酒は五百万石60%精米の寒仕込の純米酒の越廼磯です。今年から名前を変えて新しく出したお酒のようで、本醸造もあるようです。
 
インターネットで見る限り、この蔵のお酒は自社のオンラインショップや流通経路での販売が多く、特定の小売店ではどこで売っているのかよくわからなかったです。でも、お酒の味はそこそこ良いと思いました。
 
3.吉田酒造
 
この蔵については去年のブログに書きましたので、、下のURLをクリックして見てください。http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-2f64.html
 
この時は社長の由香里さんと亡くなった智彦さんを取り上げましたので、今回は今期から新しく杜氏となって頑張っている娘さんの吉田真子さんのことを少しご紹介しましょう。真子さんは関西大学に行っていたそうですが、父が体調を崩したことから卒業後蔵に戻って酒造りの道に入ったそうです。まるまる2期の造りをした後、知人の伝手で去年5月に立ち上がったばかりの北海道の新しい酒造会社の「上川大雪酒造」の川端杜氏の下で、Makuakeクラウドファンディングの試験醸造を一緒に経験することにより酒造りの勉強をした後、蔵に戻って29BYから杜氏として酒造りをしています。 
 
下の写真が真子さんで24歳だそうですから、日本最年少女性だそうです。クラウドファンディングで有名なMakuakeが、今年の1月から4月まで真子さんのお酒を取り上げて、ファンディングの募集をしていた時の写真を拝借しました。  
 
最近ではテレビにも取り上げられて一躍注目を浴びていますので、急に有名な人になりましたね
 
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この蔵は父親の智彦さんが一昨年に急死されて大変だったのですが、奥様の由香里さんが社長になるとともに、長女の吉田祥子さんが営業を担当し、祥子さんの旦那様の吉田大貴(養子)が真子さんを支援する製造を担当し、家族で力を合わせて頑張っているのです。こんな蔵はみんなで応援したいですね
 
下の写真は新酒まつりの会場におられた由香里さんと大貴さんです。大貴さんは鹿児島出身で東京のある会社に勤めていた時に祥子さんと出会って結婚したそうです。子供の時は雪など見たこともない生活だったそうですが、今では寒い冬の中で酒造りをしているそうですが、楽しいそうです。頑張ってください。
 
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祥子さんは当日は会場におられませんでした。それは翌日から東京池袋の東武デパートでの試飲販売会に出席するためだそうです。僕は翌日東武デパートに駆けつけて、祥子さんにご挨拶した後、真子さんが造ったお酒を試飲し、下記の純米大吟醸を購入しました。
 
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このお酒は純米大吟醸吉峯です。智彦さんが苦労して造った地元の山田錦45%精米のお酒ですが、香りはカプロン酸エチルの香ですが穏やかです。口に含むと奇麗な甘みが広がり奇麗に消えていくのですが、穏やかな辛みを感じながら少し余韻を残しながら消えていくお酒でした。いかにも女性らしいさわやか系の大吟醸に思えました。僕の感覚では日本酒度は1.5、酸度1.3という感じでしょうか。
 
このお酒は会場にはありませんでしたし、会場ではどんなお酒を飲んだかよく覚えていません。
 
4.田邊酒造
 
この蔵はこの会の最後の最後に訪れましたが、会場には専務取締役の田邊啓朗(たばべひろあき)さんがおられました。この蔵は去年蔵訪問をしていますので、蔵の詳細はそちらをご覧ください。
http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-ea66.html

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蔵見学した時は弟の田邊丈路さんが対応していただいたたので、僕が蔵見学したことは知らなかったようです。啓朗さんは東京の明治学院大学を卒業後蔵に戻ったのですが、弟の丈路さんの方が早く蔵に戻っていたので、造りは弟に任せて自分は営業をしているそうです。この兄弟のコンビはなかなかのものだと思います。 

Dsc00439持っていただいたのは少し面白いお酒です。福井県立大学との共同研究で生まれた酒で、梅肉や紅梅液を販売する高野吉平商店の梅壺から採取した天然梅酵母を使った酒だそうです
 
原料米五百万石70%精米、アルコール度数12度、日本酒度-35、酸度3.5のお酒「プリュネ」です。飲んでみると、甘酸っぱい中に米の旨みを感じるお酒でした。
 
日本酒の可能性を探る試みの一環として行ったそうです。
 
以上で福井春の新酒まつりの報告を終わりますが、あまり蔵の紹介ができなくてすみませんでした。でも少しは面白いネタを紹介したつもりです。 

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