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2018年4月 4日 (水)

秋田酒の会で見つけた注目藏と面白いお酒

今年の秋田の酒を楽しむ会は3月7日にTKPガーデンシティ品川で行われました。この会は大変人気なイベントのようで発売と同時にあっという間に売り切れるみたいで、去年はのんびりしていて購入できなかったのですが、今年は友人が購入した切符を僕に譲っていただけることになり、参加してきました。チケットは郵送してもらったのですが、よく見るとチケットの発行番号が何と1番だったのです。どうやって手に入れたのかな。下の写真をクリックすると確認できます。この番号が後で幸運を呼ぶことになります。 

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この会に参加した27蔵の内半分以上の蔵は良く知っている蔵でしたが、知らない蔵の中で注目したい蔵を見つけことと僕が面白いなと思ったお酒を見つけることを目的とて参加しました。でも夜の部の秋田の酒を楽しむ会は参加者が540人と非常の多いのでゆっくり調べることはできないと判断し、第1部の秋田の酒利き酒会にも参加しました。一部は業界関係者を対象としていますが、飲食店や酒屋さんだけでなく、マスコミ関係の方もOKのようでしたので、この形で参加しました。お前はマスコミではないぞと怒らないでくださいね。一応日本酒コンサルタントという肩書がありますので。・・・お前が勝手に名乗っているだけじゃないか・・・そんな声が聞こえてきそうですが、秋田の酒のブログを書くことで勘弁してください。 

一部の会場ですが、夜部のためのテーブルが置いてあって、壁際に蔵のブースがあるという感じでした。

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<僕が見つけた注目したい蔵> 

1.秋田晴 秋田酒造 

この蔵は秋田市を流れる雄物川の河口近くにあるJR羽越本線の新屋駅から徒歩10分くらいにある蔵です。この地は古くから湧き水の町と言われるほど良い水に恵まれていましたので、川口新助が明治41年にこの地で酒造りを開始しました。当初は萬歳酒造としてスタートしましたが、日露戦争に勝利したことから國萬歳酒造となったようです。その後、昭和44年に高九酒造店と國萬歳酒造の合同の瓶詰工場の秋田酒造が生まれますが、平成24年に國萬歳酒造と秋田酒造が合併し現在の秋田酒造となります。國萬歳酒造の時は川口和夫さんが社長としていたようですが、平成17年から娘の野本眞子さんが社長となって蔵を引き継いでいました。しかし、平成26年には不幸にして眞子が52歳の若さで急死されましたので、眞子さんの長男の野本翔さんが社長となったそうです。現在の蔵の生産量は500石ぐらいと思われます。 

野本翔さんは2014年に急遽蔵に戻るわけですが、それまで全く別の仕事をしていたそうで、蔵の経営をされるのは大変だったとは思います。この蔵には加藤貢さんという杜氏がおられますが、全国新酒鑑評会ではここ20年間で6回も金賞を取っている実力者です。加藤さんの流儀は時代に流されない昔ながらの技法を大切にしながら、酒質の向上に努めている方でその代表的なお酒が酔天楽」大吟醸です。僕も今回飲んでみましたが、アルコール添加のお酒ですが、しっかり旨みを感じる大吟醸でした。こういう人がいると安心ですね。 下の写真お方が野本翔さんです。

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翔さんにお聞きしたのですが、自分としてはアルコール添加の大吟醸の技術を大切にしながら新しいお酒造りのチャレンジしているそうで、それがA(エース)シリーズのお酒でした。Aシリーズには2種類あって、純米吟醸Aと純米吟醸Aスカイブルーので、その酒質は以下の通りです。 

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① 純米吟醸A(赤いラベル):原料米あきたこまち55%精米、酵母協会1801、アルコール度数:16度、日本酒度-12、酸度1.8、アミノ酸1.4、 

② 純米吟醸Aブルースカイ:原料米三郷錦55%精米、酵母あきた雪国酵母、アルコール度数16度、日本酒度+4、酸度1.6、アミノ酸1.3 

この酒質を見れは呑む前からどんなお酒かはわかる感じしますが、飲んでみるとその通りのお酒でした。①のお酒はカプロン酸の華やかな香りと共にまず甘みを感じた後にしっかり旨みを感じるけど酸ですっきり切ってくれるお酒でした。一方②のお酒は最初にそんなに強い甘みを感じないけど後に奇麗な旨みを感じて消えるお酒なので、一言で言えば透明感があってちょっとドライだけど端麗辛口ではない旨みを感じるお酒でした。 

このお酒は呑んだお客の反応を見るために造ったチャレンジ的なお酒なのだと思いますが、これをベースにこれからどんなお酒造りを目指してくるのかは今後が楽しみです 

2.奥清水 高橋酒造店 

この蔵は秋田県の大曲市と横手市の中間にある美里町6郷にありますが、この地はたくさんの湧き水がでるところで、その湧き水は名水100選に選ばれるもので、「笑願清水」と言われているそうです。この水を使って明治18年に高橋さんが酒造りを始めたと言われています。奥羽山脈の浸透水が湧水となっていることと、この地の名前の宝門清水から名を取って奥清水という銘柄にしたそうです。 

ですから高橋家がこの蔵を引き継いできたのですが、平成4年に3代目の高橋当主が病死され、後継者がなかった結果、現在の小山潤一郎さんが後を継いで現在にいたっているそうです。現在は吟醸酒・純米酒・本醸造を中心に県外の出荷をメインにしている生産高600石位中堅の蔵です。 

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この方が社長の小山さんです。とても面白い人で、僕は酒造りのことは全くわからないのです。杜氏が勝手に造りをしていて詳しいことは何も教えてくれないのですと、笑っておっしゃっていました。ある意味では杜氏を信頼して任せている大物社長と言えるのかもしれません。 

この蔵の杜氏は古内茂美さんで山内杜氏の中では最も若い人のようですが、それでも今年60歳のベテラン杜氏ですが、大納川、月桂冠、朝の舞、秀よし、白瀑などを色々な蔵で修業をされ、10年くらい前に白瀑の山本さんが自ら杜氏をすることになり、山本をやめて高橋酒造に来たとのことです。古内さんは横手育ちの方ですが、長崎大学で化学分析を専門にやってた方のようで、とても勉強家で研究熱心な方のようです。最近、古内さんが白ラベンダー酵母の培養に成功したのです。 

この地は米処で、美山錦や三郷錦や酒こまちが栽培されていますが、三郷錦の名前が付いた由来の町ではありません。この地で有名なのは湧水とラベンダーだそうです。この地の町長さんが町起こしのために、このラベンダーから採取した花酵母を使ったお酒を造るように強く頼まれたそうです。 

町長に強く頼まれたので、社長は培養室を1000万円もかけて造って、杜氏にその開発を任せたそうですが、彼は夏場はその培養室に入り浸って3年間研究した結果、ついにラベンダー酵母の培養に成功したそうですが、その方法は社長にも一切教えてくれないばかりか、培養室にも入れてくれないそうです。 

そうやって生まれたお酒が下記のお酒です。このお酒は大吟醸と純米吟醸の2種類があります。 

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① 純米大吟醸「三郷雪華」:原料米は三郷錦38%精米、酵母は三郷雪華酵母(ラベンダー酵母)、アルコール度数は16.8、日本酒度±0、酸度1.6、アミノ酸度0.8 

② 純米吟醸「三郷雪華」:原料米は三郷錦55%精米、酵母は三郷雪華酵母(ラベンダー酵母)、アルコール度数は16.4、日本酒度+1、酸度1.8、アミノ酸度0.6 

飲んでみるとどちらの同じような香りで、酢エチとも酢イソとも違うマスカットのような香りがして、程よい甘みと旨みを感じながらきれいに消えていくお酒でしたが、大吟醸の方が旨みの広がりが大きい気がしました。①のお酒は平成29年度の秋田県清酒品評会の純米の部で主席を取ったお酒だそうです。 

古内さんは現在も新しい酵母の培養を行っているようですので、今後どのような酵母のお酒ができてくるか楽しみですね。 

3.出羽の冨士 佐藤酒造店 

この蔵は鳥海山の麓の由利本荘にある蔵ですが、同じ由利本荘市にある雪の茅舎とはは全く違うところにあります。雪の茅舎はJRの羽後本庄の町の中にありますが、出羽の冨士は羽後本庄から出ている由利高原鳥海山ろく線の終点にある矢島駅の七日町にあります。羽後本庄からは約20㎞ほど南に下がったところで、まさに鳥海山の麓の登山口にあたります。 

この地は秋田県の湯沢、六郷、新屋と共に銘醸地の一つとして言われ、昭和の初めには10蔵もの酒蔵があったそうですが、今では天寿と出羽の冨士の2蔵のみとなっています。佐藤酒造店のお酒の生産量は正確にはわからないけど、500石位だと思います。 

創業は明治40年で初代は佐藤久吉さんが当主です。鳥海山を地元ではその奇麗さから出羽の冨士と呼んでいたので、その名前を取って銘柄にしたそうです。この地は鳥海山の伏流水が豊富に出るところで、その清らかな水がもたらす良好な口当たりが特徴のようです。 

この蔵には酒造歴40年の小番(こつがい)力杜氏がおられます。小番さんは昭和51年に佐藤酒造に入り、平成6年から杜氏として活躍されています。社長は4代目当主の佐藤誠さんですが、現在76才歳で高齢なので、後継者として息子さんの佐藤博之さんが2年前から蔵に戻って修業をしています。博行さんはある大学の経済学を卒業後法律関係の仕事をしてきましたが、酒造るのことは全く知らなまま蔵に戻ったそうです。下の写真が博行さんです。 

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今回はおひとりでブースに立っておられましたので、おひとりでは大変でしょうと言いますと、昔阪急デパートの試飲会のバイトをした経験があるので、大丈夫ですと言われました。お酒のことはまだあまり詳しくないようですが、人の好い若者という感じですが、見た感じと違ってもう40才だそうです。とても人がよさそうな方でした。どんなお酒を造りたいですかとお聞きしたら、この蔵のお酒の特徴は甘口、旨口なので、その味を守っていきたいとのことでした。 

この蔵でちょっと面白いお酒を見つけましたので、紹介します。 

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このお酒は銘柄が3番と書いてありますが、3番の蔵付き分離酵母を使った純米吟醸酒です。もともとはこの酵母は蔵の神棚から分離したもので、2代目の当主が見つけたものだそうですが、秋田県では総合食品研究センターが各蔵と共同して蔵付き酵母を分離培養して、1番から25番までの名前を付けて蔵付き酵母として販売していますが、その3番の酵母だそうです。秋田県雄蔵付き酵母を知りたい人は下記のURlをクリックしてください。 

http://www.akitanosake.net/kuratsuki-koubo-25.php

原料米は美山錦60%精米で、アルコール度数16度、日本酒度+2、酸度1.7、アミノ酸0.8です。飲んでみると香りはそれほど強くはないけど、栗のような甘みを感じて適度な酸味を感じながら比較的フラットにひろがり、何か昔を思い出すようなほのぼのとした味わいのお酒でした。最近こんなバランスのお酒は飲んだことがありません。 

これは面白いなと思い、そばにおられた酒食ジャーナリストの山本洋子さんに紹介したら、確かに面白いお酒ねと言われて、写真を撮られてしまいました、その写真をお見せします。 

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4.銀鱗 那波商店 

この蔵は秋田駅の北にある土崎にありますが、土崎は旧雄物川の河口にあり漁業で栄えたところです。秋田藩の御用達商人であった那波三郎右衛門裕生が藩の命で醸造試験所のようなものを造ったのが始まりのようで、それは1807年のことです。本格的に酒造業を始めたのが明治4年ですから、とても歴史ある蔵です。 

大正5年に酒造業を続けるかたわら、呉服業も始めたことから那波商店という名前になったそうです。銀鱗の言う銘柄がいつ生まれたかはわかりませんが、この地は漁業が盛んな街なので、ソーラン節の一節の踊るかもめの港」から引用して、多くの漁師に愛飲されるように命名されたようです。 

この蔵は昭和の初めにコンクリーつ造りの近代的な蔵を造ったほど酒造りには古くから力を入れていたようですが、今でも酒造りのほか呉服、味噌醤油を扱っている会社です。お酒の生産高は750石位のようです。 

下の写真の方は社長の那波尚志(なばひさし)さんです。 

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ここで見つけたお酒は蔵付き酵母こまち美人です。原料米は秋田酒こまち60%精米、酵母は白銀K-87蔵付き酵母、アルコール度数16、日本酒度-4、酸度1.8、です。飲んでみるとそんなにも香は高くないけど、ワインのような酸味と甘みのバランスがよく、とろっとした旨みを感じました。これが4合瓶971円とはコストパフォーマンスがとてもいいです。 

このお酒は去年までは醪の温度を18度で留めて加水して絞って火入れしていたのを16度で行ったので変わってきているのかもしれないとのことでた。秋田蔵付き酵母に21号がこの蔵の酵母ですが、白銀K-87との違いはよくわかりません。 

5.千代緑 奥田酒造店 

この蔵は秋田県秋田と大曲の中間にある大仙市協和境にある蔵で、四方を山々で囲われた場所にありますが、創業300以上も経つ老舗の蔵です。こんな辺鄙なところでも秋田へ抜ける要所だと酒造りができるのですね。 

初代の当主がこの町から眺める山々見て詠った「若葉映えある四方の山々千代緑」という俳句から千代緑という名がついたそうです。この蔵は山内杜氏が来て酒造りをして伝統を守ってきていて、先代の奥田重裕さんの時は1400石もの生産をしていたようです。 

現在は下の写真社の奥田重徳さんが社長兼杜氏で頑張っておられます。この蔵は酒造りだけでなくお酒の小売りもしているので、重徳さんは東京の成蹊大学の経済学部を卒業後、このの営業をしていましたが、5年ほど前から酒造りをはじめ、秋田醸造試験所で酒造りを学び、社長兼杜氏として蔵人4人と酒造りをしているので、生産量は300石位だそうです。 

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この蔵のお酒は商品名が番号で書かれているので、イメージがつかみにくいのですが、どのお酒を飲んでも全部それなりの美味しいお酒で、穏やかで優しい食中酒という感じでした。その中でもお勧めのお酒は社長に持っていただいたNO12の純米大吟醸です。麹米が山田錦50%精米、掛米が美山錦50%精米で、使用酵母がNO12でそのほかの酒質は秘密のお酒でした。この酵母は造り立てはバナナの香りがするのですが、瓶に入れるころはその香りが出なくなるのでそれをいかに残すかの努力をしたそうです。 

ここの蔵は今年はほとんど生のお酒を出品したそうですが、本来は半年以上寝かせると味が乗ってくるので、来年はそういうお酒を持ってきますと言われていました。ぜひお願いいたします。 

以上で僕が見つけた気になる蔵の紹介を終わります.。

この秋田の酒を楽しむ会は年々人気が高まり、2部では新政が超人気で、最後までこの蔵に並ぶ列が亡無くなることはなかったけど、他にもいいお酒がいっぱいあるのにどうしてこうなるのかな。じっくり色々な蔵のお酒を自分の舌で確認すれば好みの酒が見つかると思います。この会のとても良かったことは出品酒の酒質をほとんど全部(100%ではない)書いてあったことです。 

最近酒質を書かない蔵が増えてきていますが、その理由の一つは数字よりは感覚で飲んで楽しんでもらいたいという理屈のようですが、世界の色々なアルコールがある中で酒質を書いてあるのは日本酒だけで、世界をリードする表現方法だと思います。また酒質の数字を見るとある程度のお酒の味を想像できるのは事実で、飲み手にとっては自分の好みの酒に早く出会う確率を高めてくれるものです。ぜひ日本酒に酒質を書く文化は是非残してもらいたいと思っています。この数字が正しいかどうかはあまり正確に議論しなくてもいいと思います。数字はいつ測定するかで変わるのは当然です。僕は酒質の表示を強く望んでいます。 

今回見つけた面白い酒>

1.ロイヤルストレートフラッシュ

Dsc00171_2このお酒は白瀑の山本合名会社の山本友文さんが新しく造った酒でこの時点ではまだ販売されていないお酒です(3月14日には発売されたみたい)。銘柄はロイヤルストレートフラッシュです。ロイヤルストレートフラッシュはトランプの10~Aまでの絵札の同じスートの連続をいい、その中で最も強いのがスペートです。これは何を意味するのでしょうか。 

山本さんはある時、5種類のお米と5種類の酵母を使ったらどんなお酒になるのだろうと思い、やってみようと思ったそうです。原料米は秋田の5種類の米、秋田酒こまち、吟の精、三郷錦、改良信交、美山錦で、酵母はAK-1、こまちR-5、協会6号、秋田酵母NO12、秋田純米酵母です。 

酵母は一緒に投入するしかないけど、原料米は酒母、麹米、掛米添え、掛米仲、掛米留で使い分けたそうです。精米度はすべて50%精米です。出来上がったお酒の酒質はアルコール度15%、日本酒度+1、酸度1.6、アミノ酸度0.8です。 

飲んでみるといろいろな味わいがする複雑味のあるお酒でした。いいかどうかは各自で判断してください。 山本ならではの発想のお酒だと思います。

2.天巧 純米大吟醸 無濾過生 

Dsc00176天功は小玉醸造のブランドであることは酒通の人なら知っていると思いますが、太平山 純米大吟醸 の無濾過生はインターナショナルワインチャレンジで、第1位を取ったお酒の原酒を無濾過生で出した限定品です。 

原料米は山田錦40%精米、酵母は自社酵母、アルコール度数は17度、日本酒度+1.3、酸度1.3、アミノ酸1.1です。 

飲んでみると原酒だけあって、パワフルな味ですがそれを感じさせない素直さを感じるいわゆるうまい酒そのものでした。これが3300円で買えれば、すごく価値のあるお酒だと思います。 

僕はインターネットの直接販売で2本購入しました。 

3.影鳥海山 生酛 

Dsc00164鳥海山は天寿酒造のメイン銘柄の一つであり、なでしこ酵母で造った自信作ですが、6年前から影鳥海山として生酛純米酒の試験醸造を始めまして、去年から販売しているものの2年熟成たものだそうです。このお酒は2回火入れしたお酒をタンク貯蔵して1年後に瓶詰めしたら、生酛らしさが出ていなかったので、瓶貯蔵のまま7度の冷蔵庫でさらに1年寝かしたものだそうです。 

原料米は美山錦65%精米、酵母は901号でアルコール度数15度、日本酒度+1.0、酸度1.8、アミノ酸1.0です。 

飲んでみると熟成香が感じられるけど、生酛らしい酸味を感じるのでお燗すると引き立つように思えました。 

生酛の鳥海山は大吟醸がありますが、このお酒は酵母はなでしこ酵母で、生で1年ー5℃で貯蔵したものです。この二つを比較してみると面白いですね。 

4.Moving Suturday 

Dsc00149このお酒は福禄寿酒造の渡辺さんが造ったお酒で日本酒で作った貴醸酒だそうでが、その銘柄がMoving Satuerday というのが面白い。 

どうしてそんな名前にしたかは聞かなかったけど、MOVING SATURDAYとは、2008年4月5日から2009年9月26日まで、TOKYO FMで放送されていた土曜早朝の番組で、放送時間は毎週土曜日5:00 - 6:55と早起きしないと聞けない番組らしい。渡辺さんがこの意味で使ったかどうかわかりません。 

原料米は色々なお米を使うらしいが、精米度は50%、アルコール度数は14度とのことで、他の数値は非公開です。

飲んでみると普通の貴醸酒よりは甘さが少なく飲みやすいお酒でしたが、5月か6月ごろ発売になるようです。

5.純米大吟醸 IYAPU-3

Dsc00214_2この蔵を訪れたのが最後の最後だったので、十分味逢うことができなかったけど、この蔵の専務取締役の斎藤雅昭さんに持っていただきました。雅昭さんは東京の青山学院大学を出られて最近蔵に戻ったばかりで、背が高くとてもイケメンです。

そのお酒はIYAPU-3酵母を使ったお酒で原料米が秋田酒こまち50%精米、アルコール度数16度、日本酒度-1.0、酸度1.3、アミノ酸0.9でした。

「IYAPU-3」酵母は秋田県立大学(APU=Akita        Prefectual University)の岩野教授(I)と横山教授(Y)が開発した新酵母です。

飲んでみると香りは穏やかで落ち着いた香りで、味わいはまろやかでちょっまったりした面白いお酒でした。この蔵は酵母違いのお酒を楽しむ企画をしているので味わてみたらどうでしょうか。 

<僕が仕留めたお酒>

この会の最後にくじ引きでお酒が当たる余興がありました。山本さんの司会で佐藤祐輔がくじを引く形で行われ、約30人くらいしか当たらないのに、なんと僕が持っているNO1が当たってしまいました。確率5%です。しかもあったのは新政でした。

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お酒は新政のカラーズシリーズのラピスでした。祐輔さんがくじを引いて僕が当たるなんで夢のようでした。このお酒はチケットを買てくれた人にプレゼントしました。

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この会の最後に新政のブースに行っての記念写真です。この3人は東大出身の先輩後輩です。左から たくちゃん、祐輔さん、多摩のこうちゃんでした。

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以上で終わります

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